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デートカーとして人気を博した日産シルビアの歴代モデルに迫る

デートカーとして人気を博した日産シルビアの歴代モデルに迫る

1980年代後半から1990年代初頭にかけて起こったバブル景気。多くの物が売れた好景気の時代で、車も例外ではありませんでした。

国内自動車メーカーもここぞとばかりに新車を発表。さまざまな車種が販売され、飛ぶように売れた時代です。

当時は車を所有することがステータスとされていました。バブルの時代背景から、若者でも車を持つのは当たり前の時代だったんです。

そんな時代に流行したのがデートカーで、高級感あふれる内外装が特徴です。

多くの人気車種がありますが、トヨタのソアラやホンダのプレリュード、日産のシルビアが代表的なモデルです。

今回は、デートカーの中でも日産が開発した「シルビア」に注目し、その歴代モデルについて触れていきます。

1 日産が開発したシルビア

日産が手掛けたシルビアは、1965年から販売をスタート。その後7世代に渡り、2002年まで続いたシリーズです。

冒頭でもお伝えした通り、バブル期にはデートカーとして大ヒットを記録。当時の他社のデートカーと共に人気を牽引した一台です。

またスペシャルティカーとしての顔を持つシルビア。スポーツカーのようなスタイリッシュな見た目とは裏腹に、快適性や居住性を重視していることが特徴です。

生産を中止した以降も根強い人気を誇り、現在ではカスタムベースとしても人気を集めています。

そんなシルビアですが、どのような変遷を辿ってきたのでしょうか。次章より、世代ごとの特徴について触れていきます。

2 初代CSP311型シルビア

初代シルビアが登場したのは1965年のこと。日産初となる高級パーソナルクーペとして開発された一台です。

その特徴といえば、優雅で美しいデザインでしょう。

ボディデザインはBMWを手掛けた経験を持つ、ドイツ人デザイナーのアルブレヒト・ゲルツ。外国人デザイナーのアドバイスを受け、シルビアを完成へと導きました。

クリスプカットと呼ばれる、継ぎ目を極力少なくすることで、外見を際立たせるボディパネルを採用しています。またインテリアにもこだわりが詰まっており、気品あふれる仕上がりに。

当時の生産技術では全ての工程を機械で組み立てるのは難しく、セミハンドメイドで職人が仕上げていたのです。

初代シルビアのシャーシとエンジンは、同社が開発したダットサン・フェアレディ1600を踏襲。また、日産初のディスクブレーキを採用されていることもポイントの一つです。

ただ、セミハンドメイドなどの理由から生産台数が少なく、さらに販売価格も高額だったため生産台数は僅か554台でした。

現在は流通が少なく、特徴的なボディデザインから中古車市場では高額で取り引きされている一台です。

3 2代目S10型シルビア

初代シルビアが1968年に生産を終了し、7年の時を経てデビューを果たした2代目シルビア。

シルビアは一度、生産を終了をしていたため、2代目シルビアの正式名称は「ニュー・シルビア」として登場。エンブレムにもNEWが刻印されています。

印象的なボディデザインだった初代に比べ、曲線を多用し躍動感のあるアメ車風に変貌。

エンジンはブルーバードUに搭載されていた1.8L直4 SOHCを採用。またプラットフォームや足回りは3代目サニーを流用しています。

初代に比べ、ボディデザインは大きな変化が見られたものの、その他の部分では目新しいアピールポイントがなく、新車登録台数は約5万台と伸び悩む結果でした。

4 3代目S110型シルビア

先代の販売不振を受け、1979年に登場したのが3代目シルビア。

曲線を多用したスタイリングだった2代目に比べ、直線基調のウェッジラインを採用。低いノーズラインや、角目4灯のフロントマスクなどが特徴的なモデルです。

また専用設計カーオーディオや、イルミネーションシステムなどの充実した装備によって大ヒットを記録。

シャープなボディデザインと最先端のインテリアが、当時の若者に支持されデートカーのパイオニアとしても存在感をアピールした一台です。

搭載エンジンは、発売当初は1.8Lと2.0Lの直4SOHCをラインナップ。

その後、マイナーチェンジの際に、Z18ET型を搭載したターボZSEおよびZSE-Xが追加されます。

Z18ET型はZ型エンジンの中でも史上最大の馬力を誇るハイチューンエンジンで、シルビア以外にもブルーバードや姉妹車ガゼールなどに採用されました。

またR30スカイラインに搭載されていた4バルブDOHCエンジンを追加するなど、話題性に富んだモデルでした。

5 4代目S12型シルビア

4代目シルビアは1983年に登場した一台で、クーペとハッチバックをラインナップ。

このモデルから、リアサスペンションがセミトレーリングアーム式サスペンションの独立式となったことがポイント。

またリトラクタブル・ヘッドライトが採用され、国内初となるチルトアップ機構付き電動ガラスサンルーフを採用した一台です。

販売当初は、3種類の1,800ccのCA18型、2,000ccの自然吸気FJ20E型、ターボエンジンのFJ20ET型を用意。

スポーツカーらしい豊富なエンジンラインナップで、多くの自動車ファンを魅了した一台です。

6 5代目S13型シルビア

1988年にデビューした5代目シルビア。

冒頭でも触れたデートカーとしても人気を博し、新車登録台数は約30万台を記録したモデルです。

先代まで設定されていたハッチバックを廃止し、クーペのみをラインナップ。リトラクタブルヘッドライトも廃止され、通常の固定ライトを採用しています。

スタイリングは流麗かつワイド&ローなボディ。また当時の高級車に多く取り入れられていた、マルチリンク式サスペンションをリヤに採用することで、乗り心地も抜群です。

グレードはJ’s・Q’s・K’sの3種類。J’s及びQ’sに搭載されたのは、自然吸気エンジンのCA18DE型。K’sにはターボエンジンのCA18DET型を採用。

流麗なスタイリングと、優れた操縦安定性を実現した一台です。

7 6代目S14型シルビア

大ヒットを記録した先代よりフルモデルチェンジされ、1993年に登場したのが6代目シルビア。

シルビアシリーズで初となる3ナンバー化されたことがポイントです。ボディデザインは先代同様、クーペのみをラインナップ。

またグレードも先代から続くJ’s・Q’s・K’sの3種類を踏襲しています。

エンジンは先代よりパワーアップを図り、更なる走行性能を追求された一台です。ただ、先代のような人気を得られず、新車登録台数は約8万台にとどまりました。

8 7代目S15型シルビア

先代で3ナンバー化されましたが、5ナンバーに戻し1999年に販売をスタートしたのが7代目シルビア。

ボディサイズは大ヒットを記録した5代目シルビアに近いサイジングに。

グレードは5代目から続くJ’s・Q’s・K’sから、スペックS・スペックRに変更。スペックSは自然吸気エンジンのSR20DE型。スペックRには、ターボエンジンのSR20DET型を搭載しています。

スタイリングは、つり目型のヘッドライトや大型のテールランプなどの変更が加えられ、スポーツカーらしい仕上がりに。

またインテリアには、運転席側のAピラーに油圧計やブースト計をセットされたこともポイント。

ただ、排ガス規制やスポーツカーの人気の低迷などの時代背景があり、2002年に販売を終了。結果的に7代目シルビアがシリーズ最後のモデルとなりました。

デートカーとして人気を博したシルビア

1965〜2002年まで7世代に渡り、人気を博した日産シルビア。

スポーツカーのようなスタイリッシュな見た目とは裏腹に、快適性や居住性を重視していることが魅力。

まさにデートカーに相応しい一台で、特に1988年にデビューした5代目シルビアは大ヒットを記録しています。

その他のモデルも人気を博し、多くのファンを魅了しました。高い走行性能と安定した快適性から。現在でも支持を集めている一台です。

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