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スタンディングウェーブ現象とは?その原因や予防・対処法

スタンディングウェーブ現象とは?その原因や予防・対処法

走行時に発生する歪みにより、タイヤに大きな負荷が掛かる「スタンディングウェーブ現象」。主にタイヤの空気圧が不足している状態で高速走行した際に発生し、タイヤのバーストの原因にもなります。

このようにスタンディングウェーブ現象は大きな事故の原因ともなり得るものの、タイヤの歪みが大きくなるまでドライバーは気がつきにくいのが特徴です。

思わぬタイヤトラブルを未然に防ぐためにも、その原因や対処・予防方法をおさえておくことが非常に大切。今回はスタンディングウェーブ現象についてお伝えします。

1 スタンディングウェーブ現象とは?

そもそもスタンディングウェーブとは定常波のことを指します。そしてスタンディングウェーブ現象とは、タイヤの空気圧が不足している状態で車が走行した際、タイヤの回転方向から見て接地面の後方側が波状に変形する現象のこと。

高速走行時をはじめとしたタイヤの回転数が速い状況の場合、タイヤの接地面が元に戻るよりも早く空気圧不足によって発生した波が再び接地します。するとその歪みが重なり合ってより大きな歪みが生じ、タイヤには大きな負荷がかかります。

ポイントはタイヤの歪みが直接的に車に振動を与えるわけでは無いため、歪みが大きくなるまでドライバーが認識しづらいということ。

そのため空気圧が充分でないタイヤで高速走行する場合は気づかぬうちに歪みが大きくなり、タイヤが摩擦により急速に加熱され負荷が掛かることで、バーストしてしまうケースが多く見られます。

JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)によると2023年度に実施されたロードサービスのうち「タイヤのパンク・バースト・エアー圧不足」が原因の出動は一般道路で全体の19.61%、高速道路の場合はなんと全体の40.1%にも及ぶそうです。

2 スタンディングウェーブ現象が起きてしまったら

走行中にスタンディングウェーブ現象が発生していることに気づいたら、そのまま運転を続けるのは非常に危険です。

以下の2つのポイントのどちらかに当てはまる場合は、出来るだけ早く路肩に停車しましょう。

  • 車が小刻みに振動し、徐々に振動が大きくなる
  • ゴムが焦げた匂いがする

発炎筒や三角停止板、停止表示灯などを設置して合図を出し、安全を確保したらタイヤの空気圧を確認しましょう。タイヤの空気圧が低下していた場合にはロードサービスに連絡、補修キットやスペアタイヤの用意がある場合にはタイヤの補修・交換をしてください。

スペアタイヤの交換に関しては、コチラをご覧ください。

一方で、スタンディングウェーブ現象の発生に気づかず、タイヤがバーストしてしまった場合には注意が必要です。バースト時にコントロールを失った状態で急にハンドルを切ったり急ブレーキをすると、大きな事故につながる危険性があります。

まずは慌てずにハザードランプを点灯させ、路肩に車を停車させましょう。高速道路を走行中の場合は危険なため決して不用意な移動はせず、ロードサービスに連絡するなどの処置をした後、安全な場所で待機してください。

3 スタンディングウェーブ現象を予防する方法

スタンディングウェーブ現象は、タイヤが高速走行により変形することで発生します。タイヤが歪んでしまう原因は以下の二つ。

  • タイヤの空気圧不足
  • 過積載

前述の空気圧不足はもちろんのこと過積載によってタイヤが通常より潰れている場合も、スタンディングウェーブ現象が発生し、タイヤがバーストしてしまう原因になります。

スタンディングウェーブ現象を予防するための方法について見ていきましょう。

3-1 タイヤの空気圧

スタンディングウェーブ現象を予防するために最も大切なのは、タイヤの空気圧のメンテナンスです。タイヤの空気圧は1ヶ月でおよそ5%も自然に低下します。安全なドライブのためにも、1ヶ月に一度は空気圧の点検をしましょう。

そして空気圧はモデルごとに適切な空気圧が異なります。そのため、運転席側のドア開口部の下部のラベルに従い、車両ごとに設定された車両指定空気圧に合わせてメンテナンをしましょう。併せてエアバルブやタイヤの劣化、取り付け不良なども確認するとより安心です。

3-2 タイヤの寿命や保管方法

タイヤに関して気をつけなければいけないのは空気圧だけではありません。寿命や保管方法に関しても把握しておきましょう。タイヤの劣化はスタンディングウェーブ現象が発生した際に、タイヤがバーストしてしまう原因にもなります。

そもそもタイヤの交換目安とされているのは残りの溝が4mm以下、距離で言うとおよそ32,000km走行が目安です。ゴムの劣化による性能低下を考慮した場合、タイヤの製造年から4〜5年程度が交換の目安とされています。

スタッドレスタイヤの場合はさらに短く交換目安は新品時から50%程度摩耗した場合、距離で言うとおよそ15,000km程度。性能低下を考慮した場合はタイヤの製造年から3〜4年程度が目安です。

そして、ゴムを用いて作られるタイヤは、保管方法にも気をつける必要があります。直接日の光が当たる場所での保管や、湿度の高い場所での保管は避けましょう。屋内での保管もしくはタイヤカバーなどを使って保管するのがお勧めです。

3-3 過積載に注意

空気圧と並んで気をつけなければならないのが積載量です。

商用車や貨物用トラックの場合は具体的に設定されているものの、一般車の場合は明確な基準が設けらていません。そのため、気がつかないうちに過積載となり、スタンディングウェーブ現象の原因となってしまうケースも見られます。

予期せぬトラブルを未然に防ぐためにも、以下の式を参考に愛車の積載量の目安を把握しておきましょう。

車両総重量−(車両重量+乗車人数×55kg(搭乗者1人分の体重の目安))=積載可能重量

日々のメンテナンスで予防できるタイヤトラブル

今回はスタンディングウェーブ現象についてお伝えしました。

スタンディングウェーブ現象とは、タイヤの空気圧が不足した状態や過積載の状態で車が走行した際、タイヤに負担がかかる現象のこと。タイヤの歪みが直接的に車に振動を与えるわけでは無く、歪みが大きくなるまでドライバーが認識しづらいのが特徴です。

そんなスタンディングウェーブ現象を未然に防ぐためにも、タイヤの空気圧のメンテナンスや寿命、保管方法、積載量の把握は非常に大切。愛車の車両指定空気圧に合わせて、1ヶ月に一度は空気圧の点検をしましょう。

そして走行中にスタンディングウェーブ現象の発生に気づいた場合はできるだけ早く路肩に停車して安全確保、ロードサービスに連絡、、補修キットやスペアタイヤの用意がある場合にはタイヤの処置をしてください。

原因や予防・対処方法を正しく理解し、安全にドライブを楽しみましょう。

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