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トヨタの人気シリーズ【スターレット】の歴代モデルをご紹介

トヨタの人気シリーズ【スターレット】の歴代モデルをご紹介

国内の自動車メーカーの中でも高い人気を誇るトヨタですが、そのラインナップは軽自動車から高級車、近未来車まで多岐に渡ります。

そんなトヨタ自動車が1973年に発表したのがスターレット。当時の大衆向けのモデルとして提供されていた「パブリカ」の上級派生車として開発された一台。その後5世代に渡り1999年まで提供され、惜しまれつつも販売を終了します。

しかし5代目の提供を終了した21年後に6代目が登場します。

今回はトヨタが開発したスターレットについての歴代車種について、それぞれの特徴を紹介していきますので是非最後までご覧ください。

1 スターレットの概要


スターレットはトヨタが提供しているモデルで、1973年当時に主流だった「パブリカ」の上級仕様として初代モデルが登場。車名の由来は小さくても輝いて欲しいと言う想いから 英語で“小さな星”を意味するスターレットに決定。

コンパクトなボディサイズが特徴的で、販売価格も安価だったことも魅力の一つ。そのような背景もあり、初めて車を購入する方や女性にも人気を博した一台です。

初代スターレットはパブリカの色合いが濃いモデルでしたが、その後はスターレット独自のスタイルを確立していきます。

1973年に初代の販売をスタートし1999年に5代目が販売終了するまで、およそ26年もの長い間車好きを魅了してきました。2020年にはアフリカで6代目が発表されるなど、新しい動きもあり再度注目されています。また旧車の需要が高まっている昨今、多くのファンから改めて注目されているシリーズでもあります。

次章より、スターレットの変遷を初代から最新の6代目までを振り返っていきましょう。

2 パブリカの上級車として登場したパブリカ・スターレット

初代スターレットは1973年に登場し、1978年まで販売されていました。当時生産されていたトヨタの小型車「パブリカ」を、より上級かつスポーティーな車にするというコンセプトのもと登場した一台。

スターレットと言えばハッチバックをイメージされがちですが、初代スターレットのラインナップは「2ドアファストバック」と「4ドアファストバックセダン」なのが特徴です。

初代スターレットにはパブリカ同様、1,000cc・1,200ccのエンジンを採用。1,200ccに関してはシングルキャブ・ツインキャブの2種類をラインナップ。ちなみに1,000ccエンジンは、1976年に施行された「排ガス規制」の影響を受けて廃止されています。

3 女性向けラインナップにより人気が加速した2代目スターレット

1978〜84年の期間で販売されていた2代目スターレット。先代に比べてボディが大型化され、1,200ccがエンジンの最高スペックだった初代と比較し「1,300スターレット」と呼ばれています。2代目からはハッチバックが導入されたため、デザインからは初代ほどのスポーティーさが感じられなくなりました。ただし、初代よりも馬力が強化されているのが特徴です。

また2代目スターレットからは「パブリカ」の名前がなくなり、スターレットの名称で完全に独立します。2代目は「リセ」と呼ばれる女性をターゲットにしたモデルを発表し、幅広い層へアプローチし成功を収めた一台です。

ちなみに2代目スターレットは日本のレース史上を作ったモデルの一つでもあり、1981年には「スターレット・カップ」という日本初のワンメイクレースを開催しています。

4 スターレット最初のFF式を採用した3代目スターレット

2代目が1984年にフルモデルチェンジされ、デビューしたのが3代目スターレット。これまでFR式だった駆動方式が「FF式」に変更されたことで大きな注目を集めます。

1986年にはターボ搭載モデルが発売されるなど、短期間での変遷が目立つモデルでもあります。その翌年にはマイナーチェンジ版の「ソレイユL」が発売されたこともトピックの一つ。このモデルは、エアコンとカラーバンパーを装備した特別仕様車としてラインナップされました。

2代目同様、女性向けの「リセ」がラインナップされており、ボディがよりコンパクトになったのが特徴。モデルとしては末期にあたる1988年には、電動キャンパストップモデルが追加されたことでも注目を浴びました。

先代までのスターレットはサーキット向けでしたが、3代目はファミリー層からの支持を得たことで人気を集めた一台です。

5 最先端技術の導入で注目を集めた4代目スターレット

4代目スターレットの特徴は、3代目から飛躍的に向上した基本性能です。このモデルから搭載エンジンが、高性能の証である「DOHCエンジン」に変更されたことがポイント。当時の最短技術である「CIAS」という、衝突安全ボディーが採用されているのも特徴。

また4代目からは、商用車として親しまれていたバンが廃止されています。その代わりにターボユニット搭載の「GTグレード」や、ノンターボモデルの「Si」など、様々なモデルがラインナップされています。

GTグレードは135PS、ノンターボモデルは100PSと、歴代スターレットの中でも高いスペックを誇るのが特徴です。そのため、初代から続くスポーツユーザーの人気を変わらず獲得し続けてた一台でもあります。

6 安全性に配慮し幅広い層に親しまれた5代目スターレット

1996年にフルモデルチェンジが実施され、スターレットは5代目として新たな人生を歩み出します。衝突安全ボディは、4代目で採用されていたCIASから「GOA」に変更。ラインナップは「ルフレ」というスタンダードモデルに、スポーツモデルである「グランツァ」から構成されます。

また5代目からは、エアバッグやABSなど安全に配慮した装備が標準搭載されるようになったのも特徴です。より安全性に優れたモデルとして、幅広い層から高い支持を得ていました。

5代目の台頭を最後に、1999年にオーダーストップされ惜しまれつつも生産が終了します。その後はヴィッツが後継車として登場し、現在も多くの方に愛されている一台です。

7 OEM車として復活を遂げた6代目スターレット


1999年に5代目の生産が終了し、スターレットの歴史にも幕が降ろされました。しかしながら21年の時を経て6代目スターレットが登場し、往年のスターレットファンにとってはこれ以上ない吉報だったのではないでしょうか。

6代目スターレットは残念ながらアフリカのみの販売で、スズキ「バレーノ」のOEM車としてリリースされています。カテゴリとしては6代目に該当するものの、トヨタが培ってきた5代目までの歴史を継ぐモデルとは言えないかもしれません。

とはいえ、1999年に完全終了したスターレットが、新たな形でその歴史を再スタートさせたということは事実です。スターレットを愛した日々を思い出しながら、今後の行く末を見守ってみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は、1973年にトヨタから販売されたスターレットについて歴代車種を紹介しました。スターレットはコンパクトなデザインや小回りの良さで、初めて車を購入する方や女性にも人気を博した一台です。

1973年に販売された初代以降、1999年の5代目までマイナーチェンジを繰り返しながらファンを魅了してきました。2020年にアフリカで発表された6代目スターレットのニュースなど、現在でも注目されています。

現在はトヨタのラインナップにないものの、旧車市場ではスターレットに出会えるかもしれません。当記事をきっかけに、スターレットに興味を持っていただければ幸いです。

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