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時代と共に進化してきたカローラの歴代モデル

時代と共に進化してきたカローラの歴代モデル

トヨタが手がけるカローラは1966年に登場し、現在に至るまで12代に渡り、生産・販売を継続しているシリーズです。

1974年には車名別世界生産台数1位を獲得し、1997年には累計販売台数でギネス世界記録を樹立。そして現在もなお、年間世界販売台数1位の更新を続ける世界に誇るモデルです。

トヨタが自動車メーカーとして現在の地位を築き上げるまで、カローラが多大な貢献をしてきたのはいうまでもありません。

今回は初代から現行の12代目まで、カローラの軌跡を振り返ります。

1 初代 E1型

1966年にデビューした初代 E1型カローラは、800ccのパブリカと、1,500ccのコロナの中間の車種として企画された1,100ccの2ドアセダンです。

発売から1年後の1967年には、4ドアセダンとバンが追加でラインナップされたことでも知られています。

そんなカローラは高級感のある内外装に加え、スポーツ性を重視し、高速道路の整備に伴った高速巡航性能を備えたモデルとして開発されました。

当初は、当時の大衆車の主流1,000ccとして企画されていたものの、開発後期の段階で日産自動車が1,000ccの競合モデル「サニー」を開発中との情報が入り、当時のトヨタ自動車販売社長、神谷 正太郎氏の要望により急遽、排気量が1,100ccに拡大。

100cc多い排気量を強調した「プラス100ccの余裕」をキャッチコピーで発売されたました。

競合車のサニーよりも価格が約2万円ほど高いながらも高級感のある内外装や走行性能により、販売が終了した1970年5月までの間におよそ77万2千台が生産・販売されました。

2 2代目 E2型

2代目となるE2型カローラは、東名高速道路全線開通の翌年にあたる1970年に登場。ハイウェイ時代と呼ばれた当時は高速巡航性能に加え、一定期間を無給油で走行できることが望まれていました。

その需要に合わせて2代目カローラは、東京ICから西宮ICまでの区間を無給油で走れることを前提に開発され、初代よりも燃料タンクは大型化しています。

「ALL NEW カローラ」、「ちょっとうれしいカローラ」のキャッチコピーで発売され、1,600、1,400、1,200ccに拡大した排気量、初代の2速AT、4速MTに加えて5速MTをラインナップするなど、より高速走行を意識した性能や鮮やかなボディカラーの採用が特徴です。

1977年に販売が終了するまでの8年間で、累計146万台以上が新車登録されました。

3 3代目 E3/5型

1974年にリリースされ、1979年まで販売された3代目E3/5型カローラは、1968年の排気ガス規制の影響もあり、カローラブランドの地位を確立すべく、振動や騒音、エアコン・ヒーターをはじめとした快適性の向上に力を入れて開発されました。

ボディはこれまでの2・4ドアセダンやワゴン、2・4ドアバンに加えて、2ドアハードトップがラインナップされました。

3代目カローラからは海外への輸出も本格化し、グローバルに展開するモデルへと成長を遂げます。

4 4代目 E7型

「いい友、誕生。」のキャッチコピーと共に1979年に登場した4代目E7型カローラ。初めて空力特性を本格的に取り入れた直線基調のボディデザインが採用されました。

さらに、カローラで唯一の丸型4灯式ヘッドランプが採用されており、クーペを除き歴代最後の後輪駆動というのも特徴です。

エンジンには、新開発のSOHC1.5L 3A-U型を搭載し、全車にフロントディスクブレーキが標準装備されました。また、唯一4代目のみ全車右側に給油口が配置されているのもポイント。

E7型は、カローラとしては異色のモデルと言えるでしょう。1987年に販売が終了するまでの9年間で、累計105万台以上が新車登録されました。

5 5代目 E8型

1983年にリリースされた5代目E8型カローラは、歴代で初めて前輪駆動や四輪独立懸架が採用されたモデル。カローラレビンAE86、通称ハチロクにはこれまで通り後輪駆動が採用されています。

キャッチコピーは「素敵に、スポーティーハンサム。」。

国内仕様車では、5代目からドアミラーが採用され、全車にトリップメーターが標準装備されました。

また、1.6L 4A-ELU型エンジンを搭載した5ドアリフトバックには、電子制御4速AT搭載車と、カローラ初のデジタルメーター・オートドライブがオプションとして設定されたのも特徴です。

1987年に販売が終了するまでの5年間で、累計70万台以上が新車登録されました。

6 6代目 E9型

1987年に登場した6代目E9型カローラは、これまでのモデルと比べて全高がやや低く、丸みを帯びたデザインとなりました。

全グレードでエアコンが販売店装着オプションとされた他、最上級グレードの「SEリミテッド」では、パワーウィンドウや電動格納ミラーが標準設定され、GTにはデジタルメーター、TEMSがオプション設定され、近代の自動車に近しい仕様に。

バブル景気に沸く当時、これらの充実した装備やオプションに加え、上級車を彷彿とさせる高品質が好評を博し、1990年には年間新車販売台数、約30万台の国産車の最多販売を記録しました。

1991年に販売が終了するまでの5年間で、累計92万台以上が新車登録されました。

7 7代目 E10型

7代目となるE10型カローラは「大きな、愛のようなカローラ」のキャッチコピーで1991年にリリースされました。

バブル絶頂期に設計されたE10型は、潤沢な予算も影響し、非常に高品質なモデルとして知られています。

金メッキ端子を用いたハーネスや、ボディの80%以上に亜鉛メッキ合金を用いた防錆鋼板を採用するなど、内外装はもちろんのこと、装備に至るまで歴代カローラから一気に進化したのが特徴です。

さらに、SE系のグレードには、パワーステアリングやパワーウィンドウ、エアコンが標準装備されていました。

2002年に販売が終了するまでの12年間で、累計67万台以上が新車登録されました。

8 8代目 E11型

1995年にリリースされたE11型カローラでは先代と同じく、リベット溶接や防錆鋼板の比率を約88%に拡大するなど、耐久性の向上が図られたモデル。

ところが、日本のバブル崩壊後に設計されたこともあり、トランクルーム内の鉄ヒンジがむき出し、一部無塗装のバンパー採用など、大幅なコストダウンがなされたのが特徴です。

また、8代目からは国内向けと海外輸出仕様車とで大幅に外装デザインが異なるなど、マーケットに合わせた仕様変更がされました。

2002年に販売が終了するまでの8年間で、累計92万台以上が新車登録されました。

9 9代目 E12/13型

カローラの9代目となるE12/13型は、2000年に登場しました。

発売当時のキャッチコピー「変われるって、ドキドキ。」からも分かるように、プラットフォームやエンジンは先代から一新され、GT系グレードやカローラレビンなどのスポーツモデルが廃止されています。

デザインも従来のモデルから大幅な変更がなされ、ボディデザインはもちろんのこと、エンブレムに関しても変更されました。

他にもカローラ初の横滑り防止機構やトラクション・コントロール、電動式パワーステアリングなど、数々の装備が採用されたのが特徴です。

20017年に販売が終了するまでの18年間で、累計107万台以上が新車登録されました。

10 10代目 E14/15型

2006年にリリースされた10代目カローラE14/15型は日本では販売されず、国内向けにはカローラアクシオとして別プラットフォームで登場。

輸出先や生産設備などの都合により、型番はE140型とE150型に分かれているのが特徴です。

E150型は日本やイギリス、ドイツ、フランス、イタリアでは販売されませんでした。一方、E140型は北米、香港、マカオ、台湾、シンガポール、インドネシア、アラブ首長国連邦に向けた仕様として発売されました。

11 11代目 E17/E17R型

2013年に登場した11代目カローラE17型は、北米市場専用のカローラです。E17R型としてオーストラリア仕様も、同年に登場しました。

ボディタイプはセダンのみの展開。トランスミッションは4速AT、CVT、6速MTに加え、新開発の無段変速機CVTi-Sがラインナップされています。

12 12代目 E21/EA1型

2018年に登場し、現在まで販売されている12代目カローラ、E21/EA1型はこれまでとは異なり、輸出国ごとに仕様が変更されていません。

全てにTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)が導入され、ほとんど統一されたデザインになりました。

また、12代目からは、カローラで初のクロスオーバーSUVモデルが登場したのも特徴です。

大衆に寄り添い、時代と共に進化してきたカローラ

1966年に初代E1型が登場して以来、現在までの長きに渡りトヨタの成長を支えてきたカローラ。

800ccのパブリカと1,500ccのコロナの中間の車種として企画され、競合車種より排気量を100cc多く設定することで差別化を図り、成功を収めました。

それからというもの、高速道路整備、排気ガス規制、バブル景気をはじめとした出来事に影響を受けつつも大衆に寄り添い、時代と共に進化してきた名シリーズです。

グローバル展開により世界で最も売れた車としても知られ、2021年には累計販売台数が5,000万台を突破。登場した1966年から現在までの間、なんと約34秒に1台のペースで売れている換算です。

世界中で最も愛されているモデルと言えるでしょう。運転席に座り、ハンドルを握るだけで、その時代を思い起こさせる一台です。

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