2025年1月17日
【最新版】ナンバープレートの規格や新表示基準、禁止事項を知る
車両の識別や所有者の特定を目的に、公道を走行する車に装着が義務付けられているナンバープレート。
特に車に乗る方にとっては、とても身近な存在です。
ところが、その規格や規則に関してはなんとなく理解していても、詳しくは知らないという方も少なくないのではないでしょうか。
さらに2016年4月1日に車両法の改正が施行されたことにより近年では、新規登録する車のナンバープレートは取り付け位置や角度に関する規定がこれまでよりも明確になりました。
この新基準は当初、施工より5年の猶予期間の後2021年4月1日に適用されることが予定されていましたが、新型コロナウイルスによる新車需要減により猶予期間がさらに半年延長。実際には2021年10月1日より適用されました。
これから車を買い換える方や新しく車を購入しようと検討している方にとっては、おさえておくべきポイントと言えるでしょう。
そこで今回は、ナンバープレートの規格や新たに設けられた基準についてお伝えします。
自動車のナンバープレートの分類番号について知りたい方は、コチラも併せてご覧ください。
目次
1 車のナンバープレートの規格
車のナンバープレートのサイズは「大型番号標」、「中型番号標」、「小型番号標」の3種類があります。
詳しいサイズや該当する車両については、以下の表をご覧ください。
種類 | 大型番号標(大板) | 中型番号標(中板) | 小型番号標(小板) |
サイズ | 横44cm × 縦22cm | 横33cm × 縦16.5cm | 横23cm × 縦12.5cm |
該当 車両 |
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2 2016年4月1日に明確化されたナンバープレートの4つの禁止事項
冒頭でも説明した通り、車両法の改正は2016年4月1日に施行され、5年の猶予期間に加えて新型コロナウイルスによる新車需要減を踏まえ2021年10月1日より適用が始まりました。
しかしながら、ナンバープレートのカバー、回転、被覆、折り返しの4つに関しては、先立って2016年4月1日から明確に禁止されたのがポイントです。
- ナンバープレートのカバー
ナンバープレートを覆うカバーに関しては、太陽光の反射やカバーに傷が入った際の視認性低下などを理由に、無色透明であっても装着が禁止されています。 - ナンバープレートの回転
ナンバープレートを回転して取り付けることは禁止されています。文字を上下反対に取り付けるのはもちろんのこと、バイクなどで見られる縦向きでの設置も禁止です。 - フレームなどによる被覆
ナンバープレートは、すべての文字が判読できる必要があります。そのため、文字にかかっているフレームやボルトカバー、ステッカーなどは禁止とされています。 - ナンバープレートの折り返し
ナンバープレートの折り返しも、視認性低下につながることから禁止されています。
3 車のナンバープレートの表示に係る新基準について
2021年10月1日より適用が始まったナンバープレートの新基準では、取り付け角度、被覆や汚れ、部品の取り付け、フレーム、ボルトカバー、取り付け方についての基準が明確になりました。
2021年10月1日以降に初回の登録をする車両に適用される新基準の詳細に関しては、前面または後面のナンバープレートごとに決められています。
前面のナンバープレートについての基準は以下の通り。
ナンバープレートの種類 | 前面のナンバープレート |
取り付け位置 | ナンバープレートに記載のあるすべての番号や文字の識別に支障がないよう見やすい位置に取り付ける |
上下の取り付け角度 | 上向き10°〜下向き10° |
左右の取り付け角度 | 左向き10°〜左右向き0° |
回転 | 回転せず水平に取り付ける |
部品の取り付け(被覆・汚れ) | 封印、検査標章、保健標章、下記の基準を満たすフレームやボルトカバーなどを除いて禁止 |
フレーム | ・フレーム幅が上部10mm以下、左右18.5mm以下、下部13.5mm以下 ・ナンバープレートの表面から飛び出した厚さが上部6mm以下、上部の幅が7mm以下の場合は10mm以下、その他の場合は30mm以下 ・脱落する恐れのないもの |
ボルトカバー | ・直径が28mm以下かつ番号に被覆しないもの ・ナンバープレートの表面から飛び出した厚さが9mm以下 ・脱落する恐れのないもの |
取り付け方についての基準 | ・確実に取り付けていること ・折り返されていないこと ・表裏、上下が逆さまでないこと ・番号の識別に支障がないこと |
後面のナンバープレートについての基準は、自動車の場合とバイクで設けられています。また自動車は、上端が1.2m以下の場合と上端が1.2m超の場合に分類されていることがポイント。
自動車についての詳しい内容は以下の表をご覧ください。
ナンバープレートの種類 | 後面のナンバープレート | |
ナンバープレートの上端が1.2m以下の場合 | ナンバープレートの上端が1.2m超の場合 | |
取り付け位置 | ナンバープレートに記載のあるすべての番号や文字の識別に支障がないよう、見やすい位置に取り付ける | |
上下の取り付け角度 | 上向き45°〜下向き5° | 上向き25°〜下向き15° |
左右の取り付け角度 | 左向き5°〜左右向き0° | |
回転 | 回転せず水平に取り付ける | |
部品の取り付け(被覆・汚れ) | 封印、検査標章、保健標章、下記の基準を満たすフレームやボルトカバーなどを除いて禁止 | |
フレーム | ・フレーム幅が上部10mm以下、左右18.5mm以下、下部13.5mm以下 ・ナンバープレートの表面から飛び出した厚さが上部6mm以下、上部の幅が7mm以下の場合は10mm以下、その他の場合は30mm以下 ・脱落する恐れのないもの |
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ボルトカバー | ・直径が28mm以下かつ番号に被覆しないもの ・ナンバープレートの表面から飛び出した厚さが9mm以下 ・脱落する恐れのないもの |
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取り付け方についての基準 | ・確実に取り付けていること ・折り返されていないこと ・表裏、上下が逆さまでないこと ・番号の識別に支障がないこと |
以下の表は、バイクのナンバープレートに関する取り付け基準です。
ナンバープレートの種類 | バイクのナンバープレート |
取り付け位置 | ナンバープレートに記載のあるすべての番号や文字の識別に支障がないよう、見やすい位置に取り付ける |
上下の取り付け角度 | 上向き40°〜下向き15° |
左右の取り付け角度 | 左右向き0° |
回転 | 回転せず水平に取り付ける |
部品の取り付け(被覆・汚れ) | 封印、検査標章、保健標章、下記の基準を満たすフレームやボルトカバーなどを除いて禁止 |
フレーム | 禁止 |
ボルトカバー | ・直径が28mm以下かつ番号に被覆しないもの ・ナンバープレートの表面から飛び出した厚さが9mm以下 ・脱落する恐れのないもの |
取り付け方についての基準 | ・確実に取り付けていること ・折り返されていないこと ・表裏、上下が逆さまでないこと ・番号の識別に支障がないこと |
このように、ナンバープレートの取り付け基準に数値が設けられ明確化されました。前項の4つの禁止事項と併せて遵守しましょう。
一方、2021年9月30日までに登録、検査、使用の届出がある車両に関しては、以下の3つの基準を満たした場合に限りフレームやボルトカバーの取り付けが認められています。
- 自動車の運行中番号が判読可能な見やすい角度なこと
- 番号の被覆がないこと
- 脱落する恐れがないこと
ナンバープレートの新基準をおさえて安全なドライブを
今回はナンバープレートの規格や、2016年4月1日の車両法改正により設けられた新たな基準についてお伝えしました。
そもそも車のナンバープレートには「大型番号標」、「中型番号標」、「小型番号標」の3種類のサイズがあります。
そして2016年の車両法改正により車のナンバープレートは、その取り付け位置や角度に関する規定が数値化されたことにより明確化されました。
ナンバープレートのカバー、回転、被覆、折り返しの4つに関しては、先立って2016年4月1日から禁止に。
新基準に関しては5年の猶予期間に加えて新型コロナウイルスによる新車需要減を踏まえ2021年10月1日より適用が始まりました。
これらの新基準に違反した場合は道路交通法の番号表示義務違反に問われ、2点の交通違反に。加えて車両法違反となり、125cc以下の二輪車の場合は反則金6,000円が、それを除く車両の場合は最大で50万円以下の罰金が課せられます。
2021年9月30日までに届出をした車両に関しては一部例外となるものの、安全にドライブを楽しむためにもナンバープレートを見やすく表示することを心がけると良いでしょう。
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