2021年12月3日
車の修理代の相場は?期間はどのくらいかかる?
車を所有している方であれば、できるだけ長く愛車に乗り続けたいもの。
突然の故障や不備などがある場合に対応していく必要がありますが、特に年式が古ければ古い車ほど、修理の対応が遅くなると手放すことも検討しなければなりません。
愛車の修理を検討する際に気になる部分は様々ですが、その一つに修理代を気にする方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は各パーツごとの修理にかかる一般的な費用や、注意すべきポイントなどについて説明していきます。
目次
1 エンジンが故障してしまった場合
エンジンは車にとって心臓部分とも言える大切なパーツの一つ。事故を発生させた際にエンジントラブルが起きると、部品交換だけではなく場合によってはエンジン自体を取り換えることも少なくありません。
エンジンのかかりにくいケースや、愛車の加速力が以前より軽減した場合などであれば修理代が安く済むこともあるでしょう。しかしながら、何らかの原因でエンジンが壊れてしまった場合は修理にかかる費用も当然ながら高額になってしまうことを忘れてはいけません。
ここではエンジンにおける最も危険なエンジンブローの前兆と症状から、発生する原因や気になる修理代や期間について説明していきます。
1-1 エンジンブローのサイン
“エンジンブロー”の前兆は、エンジンから「カタカタ」「キュルキュル」と異音がするケースや、加速が急に鈍くなるなどのサインが注意すべきポイント。
このような場合、エンジン内でピストンやバルブにトラブルが起きている可能性が高いです。
またエンジンブローが起きると、「排気ガスが白くなる」「ゴムが焼けたような異臭がする」「オイル圧が上がらない」などのサインが現れることを覚えておきましょう。
上記で挙げた例はあくまでも一例ですので、原因によって症状は異なります。エンジンは車にとって大切なパーツですので、走行中にエンジンに違和感を感じたら早めに停車し状態を確認することが大切です。
1-2 エンジンブローの原因
エンジンブローの主な原因はエンジンオイルの不足とエンジンの劣化が考えられます。エンジンオイルはエンジンを守るための潤滑油で、エンジンをスムーズに動かすためのものです。
エンジンオイルが十分にあれば、ピストンによって発生する摩擦や熱が軽減され、パーツに負担がかかりません。しかし長期的にエンジンオイルを交換しないまま走行してしまうとエンジンオイルが不足してしまいます。
これによりピストンでパーツがダメージを受け、エンジンの内部にある機械が劣化するとエンジンの働きが悪くなり、エンジンブローを引き起こしてしまう可能性が高くなります。
その他にエンジンオイルが不足することで、エンジン内部の金属パーツの焼き付けを引き起こしてしまうことも少なくありません。一度焼き付いた部品は元には戻らないので、修理せずに放っておくとエンジン機能が低下しエンジンブローの原因になることを覚えておきましょう。
エンジンオイルの交換するタイミングや選び方などについて知りたい方はコチラをご覧ください。
また長期間乗っていなかった車がエンジンブローを起こした時は、エンジン自体の劣化が考えらえます。エンジンは空気とガソリンを混ぜることによって作動しています。そのため長期間に渡り使用されていなかったガソリンが入っていると、エンジンに負担がかかりエンジンブローが引き起こされる可能性があることを覚えておきましょう。
1-3 エンジンブローの場合の修理代と期間
前述した通り、エンジンブローが引き起こされる原因は様々。そのため、エンジンブローの修理にかかる費用や修理が完了するまでの期間は状況や車種によっても異なります。
そもそもパーツが揃っていないと取り寄せる必要があるので、一般的には2週間〜1ヶ月程度は期間が必要です。
また旧車の場合であれば、パーツ自体の流通が無いケースも少なくありません。当然ながらこのような場合は、さらに修理が完了する期間は長くなってしまいます。
エンジンブローになってしまうとエンジン全てを交換することが一般的。このことから修理代は工賃に加え、エンジン本体の費用がかかってしまいます。修理を依頼する業者や故障の程度によって修理のコストは異なりますが、相場は50万〜100万程度かかることを覚えておきましょう。
旧車の場合も故障具合などによって金額は変動してしまいますが、現行車とは違いエンジン全てを交換する必要がないケースも少なくありません。
少しでもエンジン部分に違和感を感じたら、業者に問い合わせることで対応していくことが大切です。
ヴァ・ベーネは業歴30年以上の実績があり、国土交通省の認証工場を完備しています。信頼できる整備士が対応しますので、少しでも不安なことなどがあればお気軽にお問い合わせください。
2 フレームが損傷してしまった場合
ドライブ中などの事故によって愛車のフレームが変形してしまうケースもあるでしょう。フレームは車を形成する骨組みであり、「ラダーフレーム」と「モノコックフレーム」の2つの構造に分類されます。
エンジンや足回りのパーツなどが取り付けられている大切な部分であり、フレームが歪んでしまうことで走行性能に異常が生じてしまうため早急に修理が必要になります。
ここではフレームの構造別に気になる修理代や、事故以外で異常を知らせる症状などについて説明していきます。
2-1 旧車に多く採用されているラダーフレーム構造と修理する場合の費用と期間
ラダーフレーム構造とはハシゴ状になっているフレームに走行部品を取り付け、その上にボディを載せたもの。年式が古い車に使用されていることが多く、現行車ではあまり見られませんが4WD車やトラックに採用されている構造です。
フレームが独立しているので、とても丈夫なことがポイント。たとえ事故でボディが破壊されても直接衝撃を受けないので、フレーム自体は損傷が少なくなるケースもあります。
ラダーフレームは「ボディ」「フレーム」「駆動系シャーシ」が別々になっているので構成部品が多く、生産工程も増えることになります。しかし、どこかが壊れてもその部分のみを交換できれば修理が完了できることが特権。
修理代は事故の程度によって異なりますが、フレームを修正するか損傷部分が重度の場合は交換する必要があります。
損傷部分を見た上での判断にはなりますが、フレーム修正のみであれば修理代は数万円程度が一般的。しかしながらフレームを交換する際の修理代は軽自動車だとしても、修理にかかる工程が増えてしまうため50万円程度のコストがかかってしまうことを覚えておきましょう。
フレームの修理にかかる期間は車種などによって異なりますが、数日〜1ヶ月程度が目安です。もちろん普通自動車や年式が古い車などになればフレーム自体の費用や工賃などもさらに高くなり、修理が完了するまでの期間も長くなることが考えられます。
2-2 現行車に採用されているモノコックフレーム構造
モノコックフレーム構造はボディとフレームが一体となったタイプで、現在流通している乗用車に採用されていることがほとんど。
ラダーフレーム構造とは違い、ボディに直接サスペンションやエンジンなどのパーツを取り付けるため作業工程が少なく済みます。これにより構成部品を減らせることができるので、車体を軽量化できることもポイント。
ボディとフレームが一体化しているので、事故を起こした際に衝撃を車全体で受けるためフレームが歪みやすくなってしまうことがネック。
そのため激しい衝撃を受けた場合はボディの歪みを測定し、歪みがある場合は構成部品を全部下ろして点検する必要があります。当然ながら、修理にもより手間がかかり修理代も高額になるケースもあることを覚えておきましょう。
修理にかかる費用は事故の程度や車種にもよりますが、10万〜100万円が一般的です。
軽いゆがみで短期間の修理であっても、費用は10万円程度は必要になるでしょう。部品が少ないモデルやゆがみが大きい場合、100万円前後を費やす可能性もあります。
フレームの修理にかかる期間は数日〜1ヶ月程度が目安です。
当然ながら修理の内容が複雑で大掛かりになれば、修理期間も長くなる傾向に。作業にも複数の工程を必要とするため、事故の程度が軽度であっても数日はかかってしまいます。損傷が重度であれば、1か月前後の期間が必要になることもしばしば。
このように車のフレームにかかる修理代は高くなる傾向にあり、修理が完了するまでの期間も長くなるので廃車を検討される方も少なくありません。
2-3 事故以外でフレームの異常を知らせる大切なサイン
運転時に「まっすぐ運転しているのに少し曲がってしまう」「タイヤの摩耗量が、以前と比べて不均等」「凹凸が激しい道を走行すると不安定」などの症状が出た場合は、フレームに異変が起きている可能性が高いです。
通常であれば車はハンドル操作しなければ、直進するように設計されています。しかし、フレームの歪みがあるとわずかに曲がるようになり、ハンドル操作で違和感を覚えるでしょう。
当然ながら事故リスクが高まり、走行を続けるには危険な状態です。
また、フレームが歪むと車体全体のバランスが悪くなり、タイヤの摩耗量も不均一になることも覚えておきましょう。不均等に摩耗したタイヤでは、走行時の安全性を得られることができません。
タイヤの状態をチェックして減り方が不均等になっていれば、フレームの異変を疑いましょう。
その他に、フレームは車の乗り心地にも影響します。凹凸の激しい道を走行した際に、以前より揺れ方がひどいようならフレームに異変が起きているかもしれません。
これはフレームの損傷は縁石にぶつけたり、衝突事故を起こしたりといった、明らかな原因があるケースだけではなく日々の衝撃が蓄積されて起こる歪みやへこみ、錆による腐食で亀裂が入ることも原因の一つだからです。
車のフレームにおける異変はなかなか気付きにくく、素人の目では確認が難しい部分です。なかなか表面化しずらいので、些細なことでも気になる点があれば業者に点検してもらうことをおすすめします。
ヴァ・ベーネでは国土交通省認証の自社工場を完備しており、車の修理や車検なども対応可能です。また車の定期点検も実施していますので、気になる方は是非一度お問い合わせください。
定期点検の内容や自分で実施できる日常点検について知りたい方はコチラもご覧ください。
3 バンパー部分が擦れてしまってり割れてしまった場合
車のフロント部分とリア部分に設置されているのがバンパー。
この部分は車の中でも特にキズが付きやすい箇所です。バンパーは車が衝突した際にダメージを最小限にするためにも、あえて壊れやすく設計されています。
皆さんも駐車する際に壁などにぶつけたり、擦ってしまったりなどを一度は経験したことがあるのではないでしょうか。ここではバンパーを擦ってしまった場合と割れてしまったケースで説明していきます。
3-1 バンパーを擦ってしまった場合
バンパーを修理する場合の費用ですが、キズの大きさで金額が異なります。
5cm×5cmに収まるくらいの小さなキズであれば1万円程度で済みますが、15cm×15cm程度であれば2万円くらいが一般的。他のパーツと比べて安価で修理できるバンパーですが、擦ってしまい塗装が剥がれてしまうとキズの補修と塗装が必要になります。
塗装を実施する際に、キズの箇所だけでは見栄えが悪くなることもあり全体に行うこともしばしば。そのようなケースでの修理代は3万〜5万円がかかることを覚えておきましょう。またフロント部分よりリアバンパーの方が修理代は高くなる傾向にあります。
修理が完了するまでの期間は、依頼する業者などの混み具合などにもよりますが数日程度で済むことがほとんどです。
3-2 バンパーが割れてしまった場合
事故などでバンパーが割れてしまうなど、損傷が酷い場合は修理ではなく交換する必要があります。
バンパーを交換する際のコストは車種によって大きく変動してしまうもの。部品が手に入りやすい車種であれば比較的安価で済みますが、旧車などパーツが流通していないケースであれば費用が高額になりがちです。
この場合、当然ながら交換が完了するまでの期間も長くなってしまいます。また交換用のパーツが見つかったとしても、塗装がされていないなんてことも。その場合は交換費だけではなく塗装代も必要になることもあります。
バンパーの交換にかかる費用は安い場合であれば5万円程度。流通が少ないものなどであれば、ケースによりますが20万円程度はかかることを覚悟しておきましょう。
4 エアコンの不良が発生した場合
現在では当たり前のように搭載されているカーエアコンですが、時間の経過とともに故障してしまう可能性が高くなります。
気温が落ち着いている季節であればエアコンを使用しない場合もありますが、特に夏場では車内の温度は高温になるので注意が必要です。脱水症状や熱中症を引き起こしてしまう危険性が高くなってしまいます。
カーエアコンが効かなくなる主な原因は大きく6つ。1つ目の原因がガス不足で、ガスを補充することで解決することができます。
2つ目がガスが漏れてしまってるケースで、ガス漏れの原因を特定し修理を実施する必要があります。
原因の3つ目はコンプレッサー回りのトラブルです。万が一コンプレッサーに不良が生じていれば、エアコンは動きません。エアコンのA/Cスイッチを入れた際に、エンジンルームで「カチッ」と音がすれば作動しています。初心者の方であればなかなか判断が難しいので調子が悪いと感じたら業者に依頼することをおすすめします。旧車のケースであればコンプレッサーが故障してしまうと修理代が高額になるケースが多いため、廃車を検討される方も少なくありません。
4つ目にサーモスタットの不良です。安価で修理することができる部分ですが、エアコン以外でも重要なパーツのため定期点検を実施し不備が見つかれば早めに対応することがポイント。
5つ目はファンモーターやエバポレーターの故障です。修理代は高額になる傾向にあり、旧車を所有している方であれば手放すきっかけになることもしばしば。エバポレーターについては故障ではなく、汚れているだけの場合もあります。その時は洗浄するだけで済むので費用は安く済みます。
最後にエアコンフィルターです。これは破損や汚れなどがあれば交換しますが、基本的に走行距離が1万kmを達した場合と、1年間使用した時に交換を行います。エアコンフィルターを長期間使用していると燃費が悪くなったり、異臭を発生させる原因にも繋がるため定期的なメンテナンスが必要です。
それぞれにかかる修理代や交換代は以下の通り。
内容 | 費用 |
エアコンガスの補充 | 3,000~5,000円程度 |
ガス漏れなど亀裂の修理 | 20,000~30,000円程度 |
コンプレッサー故障修理 | 50,000~100,000円程度 |
サーモスタット故障修理 | 10,000円程度 |
ファンモーター故障修理 | 20,000~40,000円程度 |
エアコンフィルター交換 | 2,000~5,000円程度 |
もちろん、ヴァ・ベーネでも定期点検をもちろんですが、各パーツの修理や交換も実施していますのでお気軽にご相談ください。
車のエアコンについて故障の原因から、異常を感じた際に故障なのかを調べる方法などを解説した記事があるのでそちらも併せてご覧ください。
5 修理代が高額になる場合は売却を検討
愛車に乗り続けたいと業者に修理を依頼しても、修理代が思っている以上の金額が必要になることもあるでしょう。そのような場合に、愛車を手放し買い替えなどを検討しなければいけません。
旧車の場合などで流通している台数が少ない場合は修理してでも乗り続けるという選択もありますが、なかなかそういう訳にもいかないでしょう。
しかしながら事故車や不動車の売却を依頼しても、査定額が低くなりがち。また車の損傷具合によっては買取を断られるなんてケースもしばしば。
ヴァ・ベーネは愛車に乗り続けたい方はもちろんですが、手放す方の想いもしっかり査定します。旧車や改造車だけではなく、事故車や不動車、放置車など処分にお困りの車を高価買取します。
ヴァ・ベーネなら他社査定額より5〜50万円UP。ご相談だけでも承りますので、まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
今回は車の各パーツごとの修理にかかる一般的な費用や、注意すべきポイントなどについて説明してきました。
愛車をどんなに大切に乗っていても、突然の事故や時間の経過とともに各パーツに不備が出てきてしまうもの。乗り続けるためには、故障パーツの修理や交換が必要不可欠です。しかしながら、パーツによって修理や交換にかかる費用や完了するまでの期間は様々。
信頼できる業者に依頼し、愛車に少しでも長く乗り続けるためにも依頼する業者選びがポイント。ヴァ・ベーネは愛車に乗り続けたい方も全力でサポートいたします。是非選択肢の一つに加えて頂けると幸いです。
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