2020年12月11日
不動車は保有しているだけで損?早めの買取依頼がおすすめな理由
不動車は公道を走行できない状態になった車両である不動車ですが、どのような状態を指しているのかという定義は実に様々。
そんな不動車をどうすればいいのか悩んでいる間に時間が経ってしまい、所有している期間が長引くほどデメリットが増えてしまう可能性も。そのため不動車の処分方法について悩まれている方も多くいらっしゃいます。
今回は不動車について定義や所有することでのデメリット、処分する方法について解説していきます。
目次
1 不動車とは「公道を走行できない状態になった車両」のこと
不動車は公道を走行できない状態になった車両を総称した呼び名。よく事故車と混同しがちですが、必ずしも不動車=事故車ではありません。
その定義は様々ですが、車の故障や事故で安全に走行ができない車両と、車検が切れてしまった車両の2種類に分類されます。
車の故障や事故で安全に走行ができない車両は、大まかに以下のような状態を指します。
- エンジンが故障し作動しない車両
- 事故で大破して動かない車
- 経年劣化によるバッテリー切れ
- 自然災害などで水没した自動車
このように修理や部品の交換が必要といった自走ができない車両のことですね。
一方で車検が切れてしまった車両は、走れる状態にも関わらず車検が切れてしまったことで法律上公道を走れないケースです。
基本的にはどれか一つに該当すれば、不動車として定義されます。場合によっては複数の状態が重なることもあり、様々な種類があることが特徴です。
2 不動車を処分する際は「いくらかかるのか」「いくらで売れるのか」を早めに明確化しよう
不動車を処分するにはまとまったお金がかかってしまうイメージがあり、処分を後回しにしてしまっている方もいらっしゃいます。詳細は後述しますが、事故車を保有しているだけでお金がかかってしまうことも珍しくありません。
処分は早いに越したことはないのです。
不動車を処分したことがある方はご存知だとかもしれませんが、無料で引き取ってくれるところや、むしろ売れてしまうこともあるんです。
その理由は車のパーツに価値があることが珍しくないから。
車の外装がボロボロだったとしても、年代モノのパーツが使用されていたり、修理すれば現役で活躍できる車も非常に多く存在しています。
保有しているとただただ損が増えてしまうため、早めの処分が大切。
その際は「いくらで処分できるのか?」「売れるとしたらどれぐらいなのか?」を見積もりしてみることをおすすめします。
3 不動車を保有していることで発生する3つのデメリット
不動車を所有しているのであれば、その車両の状態にもよりますが早い段階で手放すことをおすすめします。
その理由は金銭面、二次災害の可能性、煩わしい手続きの発生の3つ。
ここでは所有し続けることで発生するデメリットを説明していきます。
3-1 税金や駐車場代など無駄なコストがかかってしまう
自動車は名義が自分になっている以上、例え不動車だとしても自動車税が派生したり、場合によっては駐車場代がかかってしまいます。
自動車税は排気量によって金額が変動しますが、大きな負担になることは間違いありません。また駐車場代も同様で、使ってもいない車に対して無駄なコストがかかることは避けたいものです。
普通自動車の自動車税一覧表(2020年10月時点での情報)は以下の通りです。
排気量 | 13年未満 | 13年以上 |
1,000cc以下 | 29,500円 | 約33,900円 |
1,000~1,500cc以下 | 34,500円 | 約39,600円 |
1,500~2,000cc以下 | 39,500円 | 約45,400円 |
2,000~2,500cc以下 | 45,000円 | 約51,700円 |
2,500~3,000cc以下 | 51,000円 | 約58,600円 |
3,000~3,500cc以下 | 58,000円 | 約66,700円 |
3,500~4,000cc以下 | 66,500円 | 約76,400円 |
4,000~4,500cc以下 | 76,500円 | 約87,900円 |
4,500~6,000cc以下 | 88,000円 | 約101,200円 |
6,000cc〜 | 111,000円 | 約127,600円 |
一年ごとに税金が徴収され、この他にも車検時に2年分の重量税を収めなければいけません。そのため、不要なのであれば早急に処分することをおすすめします。
自動車における税金について詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
3-2 別の場所に放置すると二次災害の危険性も
住居スペースに保管できる車庫やガレージがない場合、近くの空き地などに放置されていることも多く見られます。
このような場合、車上荒らしなどの被害にあいやすくなってしまう可能性が高くなる傾向にあります。
被害にあうのは高級車をイメージしがちですが、軽自動車などの安価な車にまで発生し、車種も実に様々。パーツ盗りを目的にしているケースや、中には犯罪や暴走目的で車両ごと盗まれるなんてこともあります。
また別の場所に放置することで、不法投棄とみなされることも覚えておきましょう。
この場合、民放709条の不法行為にあたり5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金が科せられます。
このように税金や駐車場代の負担からまぬがれたいがために、別の場所に放置してしまうと二次災害が発生する危険があるので早急に対処することが大切です。
3-3 車検切れになると手続きがややこしくなる
車検切れが原因で不動車となっている場合、新たに車両を復活させるには車検を受ける必要があります。
しかしながら、車検が切れてしまっていると公道を走行することができません。仮ナンバー取得とレッカーの手配が必要となり、もちろんそれらにもコストと手間がかかることを覚えておきましょう。
不動車として放置していた期間が長ければ長いほど、整備費用が高くなる可能性もあります。
また車検が切れた状態であっても、抹消登録が済んでいなければ税金を支払わなければなりません。一部地域では課税保留となるケースもありますが、全額免除されるものではないということを覚えておきましょう。
4 不動車を処分する方法は「下取り」「解体処分」「買取」の3種類
不動車を修理して乗り続ける場合を除き、前述のデメリットから処分を検討しなければなりません。
処分の方法としては、
- 下取り
- 買取
- 解体処分
3つに分けられます。
それぞれメリット・デメリットが異なるため、自身の希望を叶えられる方法を選択しましょう。不動車を処分する3つの方法について詳しく解説します。
4-1 ディーラーに下取りに出す
ディーラーに下取りを依頼するのも手です。不動車に値段がつく状態であれば、その金額を新しい車の購入費用から差し引いてもらうことも可能。
しかしディーラーの場合、引き取りだけを依頼することはできないケースも多くあります。ディーラーで古い車を処分したいなら、新車の購入を前提とした下取りが基本となります。また、引き取りには手数料が発生する可能性があることにも注意が必要です。
4-2 価値を見抜いてくれる車買取業者へ売却する
修理が可能な状態問わず買取業者へ相談するのも有益な方法といえます。
ディーラーでは値段をつけてくれないような不動車でも、買取業者は価値を見いだせることも。
例えばパーツそのものの価値など、激しく損傷しているように見えても実は修理すればまだまだ動くようなケースなど、ディーラーでは見抜きにくい点を見抜けるのが車の買取業車の強みです。
不動車や廃車の買取をしている業者に心当たりがあれば依頼してみましょう。(もちろんヴァベーネへのご依頼も大歓迎です)
4-3 最終手段、解体処分する
ディーラー下取りや業者への売却も断られてしまった場合、解体業者へ連絡して処分してもらうことになります。車の損傷がひどく、復活が見込めない不動車は解体処分の可能性が高いと考えた方がいいでしょう。
解体業者に依頼する際は、移動のためにレッカー費用を求められるケースが一般的でしょう。具体的な金額はエリアや業者により異なるため、費用感を聞いておくと安心です。また、解体する場合は永久抹消登録の手続きも必要です。
5 不動車を修理して乗り続ける場合の対処法
不動車は前述した通り車両の状態は様々。車の状態によっては乗り続けられることも珍しくありません。
まだ使う可能性がある場合や、低予算で修理が済むのであれば修理を考えてみるのも選択肢の一つ。しかし不動車になった原因によっては修理にかかる費用も様々です。
ここでは不動車にかかる修理費用や注意点を、ケース別に説明していきます。
5-1 不動車のエンジンが故障していた場合
エンジンは車に使用される部品の中でも特に高価なパーツ。
そもそもエンジンは修理できるケースが少なく対応方法としては交換することが一般的だったりします。
エンジン交換のケースであれば工賃だけで10〜20万円程度かかり、これにエンジン本体のコストが上乗せされます。安いエンジンでも10万円程度になるため、最低でも30万円は予算を見ておく必要があります。
車種や部品の状態によっては金額が異なることを覚えておきましょう。例えば排気量が多い車であればエンジン本体費用の相場が高くなります。
エンジンの交換費用は高くつきやすい傾向にあるため、業者などに見積もり依頼や相談してみるのがおすすめです。
5-2 不動車のバッテリーに原因があった場合
不動車の原因がバッテリーだった場合、一般的な相場は2万円程度と比較的低予算で済むことがほとんど。内訳は工賃が500〜1,500円程度、バッテリー自体も安いもので1万円を切るものもあります。
車種によっては数万円かかってしまいますが、それでも5万円以上かかることは稀でしょう。
またバッテリー交換であれば費用がかかりますが、充電だけなら無料で行ってくれるところもあるので、問い合わせをおすすめします。
このようにバッテリー自体の修理費は安い予算で行えますが、他の部品が不具合を起こしている可能性もあるため費用が高くなるケースもあるので注意が必要です。
5-3 不動車本体のフレーム修理が必要な場合
フレームの修理が必要な場合は、故障している程度によりますが、修理だけで100万円以上かかるなんてことも。損傷部分が軽く曲がったり、歪んだりしているくらいでも数十万円のコストは覚悟しておきましょう。
車にとってフレームの損傷は致命的なため、かかる費用は他のケースより高額になってしまいます。
また一度フレームを損傷してしまうと、修理しても完全には直らないことも多くあります。せっかく修理を行っても車体のバランスが崩れてしまい、真っ直ぐに走行できないことも。
重度の損傷だと内部の部品まで故障している可能性があるため、事故リスクも高くなるため注意が必要です。
不動車の売却、処分にお困りなら「ヴァベーネ」がお力になります
ディーラーでの下取りも魅力的な選択肢ですが、処分して現金化するのであれば買取が最適です。
旧車を専門に扱う「ヴァベーネ」では、不動車の「買取」「修理」「レストア」に至るまで幅広く行っています。部品専門の販売ルートを確立しているため、どのような車両でも価値を適正に見極める知識と経験があります。
もちろん全国どこでも出張買取可能ですので、不動車にお困りの場合は、お気軽にお問い合わせください。
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