2023年11月20日
ステーションワゴンとは?所有する上でのメリットやミニバンとの違いについて
自動車には多くのタイプが存在しますが、ワゴンもその内の一つ。
さらにワゴンと言ってもステーションワゴンやミニバン、ワンボックスカーなどのボディタイプに分類されます。
それぞれのボディタイプに特徴があり、どのような違いがあるのかを分からない方も少なくありません。
そこで今回は、ワゴンの一つでもあるステーションワゴンにフォーカスし、その他のボディタイプとの違いなどについてお伝えします。
目次
1 そもそもステーションワゴンとは
ステーションワゴンは2BOXで車高が低い乗用車を指します。
後部のドアが跳ね上がり式で、座席スペースと荷室空間が分かれないハッチバック式。他の車種に比べ積載能力に優れた乗用車で、アウトドア人気などの波に乗り人気を博していったモデルです。
ステーションワゴンはアメリカで誕生したと言われています。
その始まりは鉄道の駅から降車してきた乗客と荷物を運ぶためのもので、デポハックと呼ばれていました。現在でいうタクシーのような役割だったんですね。
その頃のステーションワゴンは商用車として分類されていたので、一般向けではありませんでした。
それから時が経ち、乗用車として世界的に普及したステーションワゴン。日本でも人気のモデルで、多くの国産自動車メーカーがラインナップしています。
2 ステーションワゴンと他のボディタイプとの違い
冒頭で触れた通り、ステーションワゴンはワゴンタイプの一つ。
その他にもミニバンやSUV、ワンボックスカーなどステーションワゴンと混同されやすいボディタイプがあります。
ここでは、ボディタイプ別にそれぞれの特徴について触れていきます。
2-1 ミニバン
ミニバンは、ワゴンタイプの中でも3列シートを採用している乗用車。
室内空間や快適性に重視された設計になっていることがミニバンの特徴です。
シートが3列なので乗車定員は7〜8人とファミリーに人気のモデル。ステーションワゴンに比べ、車高も高めに設定されており、室内空間が広く感じられる点も人気の理由の一つです。
車種にもよりますが、運転時の安定性はステーションワゴンに比べ不安定なので、山道や雪道などの悪路には不向きとされています。
2-2 ワンボックス
ワンボックスは、見た目が横長で長方形のボディタイプ。
横から見るとボンネットがなく、エンジンルーム・乗員空間・荷室空間が仕切られていないため、1つのボックスのような形状になっています。
ワンボックスカーには独立したエンジンルームがなく、車内の広さを最大限確保していることが特徴です。ステーションワゴンと比べると車体サイズが大きく、積載量が多いモデルです。
乗用車としても人気ではありますが、商用・事業用の車のイメージが強いかもしれません。
2-3 ハッチバック
ハッチバックは、独立したトランクルームが設定されていないことが特徴です。
そのため荷室空間と乗員空間を隔てる仕切りがなく、一体型になっているボディタイプです。
コンパクト設計なモデルが多く、車体の大きさでステーションワゴンと区別されることも。また排気量でも区別されており、1,500ccより下のものをハッチバック、それ以上がステーションワゴンに分類されます。
2-4 SUV
SUVとは、スポーツ・ユーティリティー・ビークル(Sport Utility Vehicle)を略したモデル。
SUV車はレジャーまで幅広く使えるスポーツ車として提供されています。
ボディサイズや荷室が大きく、積載量が多い点が特徴です。街乗りはもちろんですが、キャンプやサーフィン、スノーボードなど様々なアウトドアレジャーに適しています。
ステーションワゴンと比べると車高が高いので、山道や雪道などの悪路での走破性に優れています。
SUVについてさらに詳しく知りたい方はコチラをご覧ください。
3 ステーションワゴンのメリット
前述した通りステーションワゴンは元々、人と荷物を運ぶために作られた商用車でした。
そのため荷室空間が広く取られており、多くの荷物を載せられるスペースが確保されています。後部座席を倒すことでさらに荷室空間を確保でき、キャンプやスノーボードなどのアウトドアにも向いているモデルです。
またステーションワゴンは他のワゴンタイプに比べ、車高が低く設定されているので空気抵抗を抑えられることも特徴の一つ。そのため車体の重心が低くなり、安定した走行が期待できます。
4 ステーションワゴンの人気国産車モデル
4-1 トヨタクラウン
トヨタが開発した高級乗用車、クラウン。
初代がデビューしたのは1955年のことで、現在もなお続いているシリーズです。
16世代に渡る人気シリーズですが、初代からステーションワゴンをラインナップしており、その後ほとんどのモデルに設定されています。
クラウンの中でも最上級グレードに設定されるロイヤルサルーン。1974年に発表された5代目クラウンより追加されたグレードです。
その後のモデルにも展開されていましたが、ステーションワゴン ロイヤルサルーンが1988年に初登場。8代目クラウンをベースにしたステーションワゴンで、マイナーチェンジをはさみ1999年まで販売されました。
クラウンの通常のステーションワゴンでは、乗車定員が5名に設定されています。
ステーションワゴン ロイヤルサルーンのラゲッジに後ろ向き2名分のシートを設置。フロントセパレート仕様が7名、ベンチ仕様であれば最大8名の乗車が可能です。
4-2 トヨタマークⅡ
マークⅡはトヨタが販売していたモデルで、1968〜2004年まで9世代に渡り続いたシリーズです。
ハイソカーブームを牽引した一台で、現在ではカスタムベースとしても人気を集めています。マークⅡシリーズにも、ステーションワゴンがラインナップされていました。
1984年に登場した5代目マークⅡにも展開されていましたが、6代目に切り替わるタイミングで販売を終了しています。
ステーションワゴンの最終モデルのグレードは、標準「LG」と上級「LGグランディエション」をラインナップ。上級グレードには、さまざまなオプションが用意されていました。
4-3 トヨタセプター
セプターは、トヨタのアメリカ法人であるTMM社が生産する逆輸入車。1992年から提供を開始し、1996年まで販売されていたモデルです。
北米版カムリの日本仕様がセプターで、セダンとクーペもラインナップされていましたが、ワゴンのみ販売が好調でした。
全長4820mm×全幅1770mm×全高1480mmと、当時の国産ステーションワゴンと比べるとかなりのビッグサイズで、アメリカンワゴンを彷彿とさせるロー&ワイドなスタイルが新鮮だった一台です。
4-4 日産セドリック
セドリックは日産が手掛けたモデルで、1960年より販売をスタート。
10世代に渡り2004年まで続いた人気シリーズです。ボディタイプは基本的に、セダンとハードトップを展開。
モデルによってはステーションワゴンがラインナップされ、初めて設定されたのは2代目セドリック。そして、ステーションワゴンが最後に設定されたのが6代目セドリックです。
歴代の中でもステーションワゴンの最終モデルとなった、6代目セドリックが人気を集めています。
その魅力のはカクカクした角張ったボディに、サイド部分に設置されているウッドパネル。アメリカンワゴンを彷彿させるスタイルは、独特の雰囲気を持っている一台です。
またステーションワゴンに設定されている全てのグレードではありませんが、ベンコラが採用されていることもポイント。
ベンコラとは、ベンチシートとコラムシフトを組み合わせたモデルです。運転席と助手席に仕切りがないため、3人まで乗ることができます。
当時のアメリカンワゴンの象徴とも言える仕様で、現在では珍しいタイプです。
商用車から人気の乗用車として普及したステーションワゴン
ステーションワゴンは自動車のボディタイプの一つ。
後部のドアが跳ね上がり式で、座席スペースと荷室空間が分かれないハッチバック式。他の車種に比べ積載能力に優れた乗用車です。
元々の始まりは商用車でしたが、現在では幅広く認知され市民権を得ているモデルです。
ステーションワゴンには混同されやすいボディタイプがいくつか存在しますが、形状や大きさなどの特徴が異なります。
街乗りはもちろんですが、積載量が多いことからファミリーやアウトドア用としても高い人気を誇る一台です。
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