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V型エンジンの特徴とその搭載車について

V型エンジンの特徴とその搭載車について

自動車にとって心臓部分ともいえるエンジンは、その種類によってさまざまな特徴があります。多くの自動車メーカーが、個性的なエンジンを搭載したモデルを開発してきました。

数ある名機の中でも、V型エンジンは独特な構造と魅力を持つエンジンの一つ。クランクシャフトを中心にシリンダーをV字型に配置したこのエンジンは、国内外の自動車メーカーで広く採用されています。

今回は、数多くの種類があるエンジンの中でもV型エンジンにフォーカスし、その特徴や搭載車種などについてお伝えします。

1 V型エンジンの変遷

V型エンジンは、シリンダーがV字状に配置された構造を持つエンジンです。シリンダー配置の形状に基づいて呼び名が決まり、クランクシャフトを中心にして設計されています。

設計したのは、フランスの発明家レオン・ルヴァヴァッスール。1901年に誕生し、翌年に特許を取得しています。

1909年にはフランスの自動車メーカー、ド・ディオン・ブートンが商業乗用車にV型8気筒エンジンを導入。これをきっかけに、V型エンジンは広く普及していきます。

1950年代になると、V型エンジンはF1やその他のフォーミュラレーシングカテゴリーで採用され、モータースポーツでの活躍が注目を集めます。

当時は1.5リッターへの排気量制限が設けられていたため、直列エンジンや水平対向エンジンも使用されていましたが、多くのチャンピオンシップを獲得したのはV型エンジン搭載車でした。1990年代に排気量が3リッターを超える規制に変更されると、V型エンジンの採用はさらに主流となりました。

日本で、V型エンジン搭載車種が増え始めたのは1980年代のこと。これまで数々の人気モデルに採用され、自動車好きを魅了してきたエンジンです。

2 その他エンジンとの違い

エンジンと一言でいってもその種類は実にさまざま。エンジンは動力源によって分類されており、それぞれ特徴を持っています。

その中でも、最も一般的なのがガソリンエンジンです。V型エンジンもガソリンエンジンの一つですが、他にも直列型エンジンや水平対向エンジンなどが有名です。

ここでは、直列型エンジンと水平対向エンジンについて特徴を説明します。

2-1 直列型エンジン

直列型は全てのシリンダーが一直線に配置されているエンジン。

多くの車に搭載されているエンジン形式で、シリンダーの本数によって性能が異なります。一般的なエンジン形式なので、コンパクトカーから高級車まで幅広く搭載されています。

自動車に採用されるのは4気筒が多く、2気筒から6気筒までが用いられています。

メリットはシリンダーが一列に並ぶことで、カムシャフトを駆動するために機構が一つで足りるなど、部品点数が少なくコストを抑えられること。また他のエンジン形式に比べ、軽量になり排気系の取り回しも単純なことも特徴です。

その反面、気筒数が少ないと振動が発生しやすくなり、気筒数が多い場合は場所をとってしまうため、レイアウトが制限されてしまうなどデメリットも少なくありません。

2-2 水平対向エンジン

水平対向エンジンは、クランクシャフトを挟んで対になるピストンが向かい合うように作動するエンジンです。ボクサーエンジンやフラットエンジンと呼ばれることもあります。

水平対向エンジンが誕生したのは1897年。現在では自動車の高級ブランドとして有名な、メルセデス・ベンツの創業者であるカール・ベンツ氏によって生産されました。

他のエンジン形式と比べ、コンパクトな設計になっているため全長は短く全高は低くすることができます。これにより旋回時のロールが軽減され、切り返しやステアリングのレスポンスが向上することが特徴。

またクランクシャフトを左右のシリンダーブロックが均一に挟み込む構造になっているため、剛性が高くなることもメリットの一つ。

その一方で水平対向エンジンは他のエンジンと比べ、細かな設計が必要になり専用パーツを使用するため生産コストがかかってしまいます。メンテナンス時には専用パーツが必要になるケースもあるので、当然ながらコストも割高になりがち。またシリンダーが水平に配置されているため、オイル漏れを起こしやすいということもデメリットの一つ。

性能は優れているものの、生産コストがかかってしまうことや細かな設計が必要になることから現在ではほとんどの自動車メーカーでは採用されていません。

国内自動車メーカーであればスバル、海外であればポルシェが搭載しているのが水平対向エンジンです。

水平対向エンジンについて、さらに詳しく知りたい方はコチラも併せてご覧ください。

3 V型エンジンのメリット・デメリット

V型エンジンは他のエンジン形式と比べ、最もコンパクトにまとめられた設計に。そのため、6気筒以上のエンジンで採用されるのが一般的。気筒数が多いので剛性面が高くなり、スペース効率に優れているので縦置きだけではなく横置きも可能です。

V型エンジンはコンパクトさにより、6気筒・8気筒・10気筒・12気筒と気筒数を増やしても、出力を向上させやすい点も魅力。シリンダーブロックや、クランクシャフトの耐久性を向上させられるのも、V型エンジンのメリットです。また多気筒エンジンは排気音が特徴的な高音になる傾向があり、排気音に虜にされた方も多いはず。

一方、横置きにした場合にスパークプラグの交換が難しくなるのでメンテナンス性が難しくなります。また排気量の大きなエンジンで採用されることが多いV型エンジンですが、構成されるパーツが多くなるので重量が重くなりがちです。

4 V型エンジンの種類と搭載車種

V型エンジンには、シリンダーの数ごとに種類があり、それぞれ搭載車種が異なります。以下では、V型エンジンの種類と主な搭載車種をまとめました。

種類 特徴 搭載車種
V2
  • シリンダー数が2つのV字型エンジンを指す
  • 日産:九五式小型乗用車
  • マツダ:K360 / K600
  • マツダ:R360クーペ
V3
  • 3つのシリンダーをV字型に配置している
  • ホンダ:MVX250F
  • ホンダ:NS400
  • ホンダ:NS400R
V4
  • シリンダー2つずつV字型に開かれて配置されている
  • ホンダ:VFR800F
  • ホンダ:VFR800X
V5
  • 5つのシリンダーがV字型に配置されている
  • フォルクスワーゲン:ボーラ
  • フォルクスワーゲン:パサート
V6
  • 6本のシリンダーを3本ずつ左右交互、かつ1本のクランクシャフトに対してV字型に配置している
  • トヨタ:ハリアーハイブリッド
  • トヨタ:ランドクルーザープラド
  • フォルクスワーゲン:トゥアレグ
  • フォード:エスケープ
  • トヨタ:クラウン
  • 日産:シーマ
  • 日産:フーガ
  • 日産:スカイライン
V8
  • 直列4シリンダー2組がV字型で配置されている
  • キャデラック:エスカレード
  • シボレー:コルベット
  • 日産:シーマ
  • トヨタ:クラウンマジェスタ
  • トヨタ:セルシオ
  • レクサス:GS
  • レクサス:RC F
V10
  • シリンダーが片バンクに5気筒ずつV字型に配置された形式
  • ランボルギーニ:ウラカン
  • アウディ:R8
V12
  • シリンダーが片バンクに6気筒ずつ、合計12気筒ずつ配置されている
  • メルセデスベンツ:Sクラス
  • フェラーリ:812スーパーファスト
  • ランボルギーニ:アヴェンタドール
  • ロールスロイス:ファントム
  • ベントレー:ベンテイガ
V16
  • 16個のシリンダーがV字型に開かれ配置されている
    • キャデラック:452A
  • キャデラック:シックスティーン
  • アウトウニオン:タイプA/B/C
  • ロールスロイス:100EX
V18
  • 18個のシリンダーがV字型に配置された形式
  • LIEBHERR:T282
V20
  • 20個のシリンダーがV字型に配置している
  • 日産:セドリック
  • 日産:グロリア

V型エンジンの良さを活かした車選びを

1901年にフランスで誕生したV型エンジン。モータースポーツでの活躍で注目を集め、日本では1980年代より多くのモデルに搭載されました。

コンパクトにまとめられ、縦置きだけではなく横置きも可能なエンジンで、独特な排気音も魅力です。その反面、メンテナンス性が悪く、構成されるパーツが多くなるため重量が重くなることがデメリット。

多くの自動車メーカーで採用車種があるので、一度体験してみてはいかがでしょうか。

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