2022年10月28日
セダンとはどのようなモデル?他の車種との違いについても解説
車のボディタイプは実に様々。その中でも定番車種として支持されているのが「セダン」。
しかしながら、セダンがどのようなモデルなのかまでは知らない方も少なくありません。
そこで今回は定番車種「セダン」にフォーカスし、概要から他の車種との違いや魅力などに迫ります。
目次
1 そもそもセダンとは
1-1 セダンとは
セダンはエンジンルームと乗室、荷室の3ボックス構成の乗用車。一般的には4ドアの車を指しており、多くの自動車ファンから支持されています。
国内はもちろん海外の自動車メーカーでも多くのモデルが製造されている、走行性能の高さと快適な室内空間が特徴的な車種です。
セダンはラテン語の「腰掛ける」という意味の「sedeo」が由来。
セダンの人気モデルは多く存在しており、ファミリーカーから高級車まで幅広くラインナップされています。
国内モデルであれば、トヨタのクラウンや日産のスカイライン、スバルのインプレッサなどが有名です。
1-2 3ボックスと4ドアについて
前述した通り、セダンはエンジンルームと乗室、荷室がそれぞれ独立した3ボックス構成のタイプで4ドアタイプを指しています。
近年、製造されている一部のモデルにはトランクルームが独立していないモデルもセダンに分類されることも。
現在では明確なセダンの定義はありませんが、一般的には前述したように3ボックススタイルで、4ドアタイプをセダンと呼びます。
ちなみに1ボックスカーはシートから手を伸ばせばトランクルームの荷物に手が届き、エンジンルームが運転席の下にあるモデル。ワンボックスやバンが代表的です。
2ボックスカーは乗用スペース・トランクが一体化し、エンジンルームに加えた2つの空間によって作られているモデル。ミニバンやステーションワゴン、SUVなどが2ボックスに分類されます。
2 セダンと間違われやすい車種
前述したように現在ではセダンの明確な定義はないため、見た目で間違われやすい車種がいくつかあります。
例えばクーペやハッチバックなどがあり、それぞれの車種とセダンとの違いを説明していきます。
2-1 クーペ
クーペは基本的に2ドアで車高が低くスタイリング重視の車を指します。走りをメインに設計されたスポーティな乗用車で、広いエンジンルームと流線型のボディデザインが特徴の一つ。
セダンに比べ居住性よりも運動性能やデザインを意識しているため、車内空間の広さや荷物の積載量が少なくなってしまうことがネック。
クーペの語源は、フランス語で「切ること・切られた」を意味する「coupe」が由来。2人乗りの箱型馬車を意味する言葉としても使われており、それがクーペという車のボディタイプとして称されるようになった訳です。
クーペはノッチバックやファストバックなどのタイプがあります。ノッチバックはセダンのような3ボックススタイルで、独立したトランクを持ったモデル。
ファストバックはルーフからリアにかけて流線的なラインを描いたスポーツカー的スタイルを持ったモデル。トランクスペースがハッチバックとなっており荷室と居住スペースが一体化しているものが一般的です。
現在は、後部座席が追加された4ドアが主流となっており、どちらかというと「セダン」のようなタイプに近くなっています。
クーペについて、その魅力や特徴、人気車種を知りたい方かコチラをご覧ください。
2-2 ハッチバック
ハッチバックは跳ね上げ式、または横開き式のバックドアを持つ車種。トランクスペースが広く多くの荷物を積み込めることが特徴で、ファミリー層に人気です。
外観はセダン風の3ボックスのものもありますが、一般的に2ボックス型でリアウィンドウにハッチが一体となっている車種をハッチバックと言います。
セダンと比較した際に遮音性は劣りますが、コンパクトボディなので運転がしやすいことがメリットです。
3 セダンの魅力
国内だけではなく海外でも多く製造されているセダン。定番車種として高い人気を誇っていますが、その魅力とはどのようなものなのでしょう。
セダンの魅力は大きく「高級感」「快適な室内空間」「安定した走行性能」が挙げられます。
それぞれの魅力について説明していきます。
3-1 快適な室内空間
セダンは快適な室内空間が魅力の一つ。
前述したように3ボックスタイプなので、密閉性が高く荷室からのノイズや後輪からの走行ノイズも入りにくいことがメリット。また乗車スペースとトランクが独立しているので、ボディー剛性が高いこともセダンの特徴の一つです。万が一、追突されても車室が守られる可能性が高くなります。
セダンは低重心による安定感からサスペンションのセッティングの自由度も高いことがポイント。これにより室内の静粛性を高めることができるため、エンジンなどの騒音や振動がドライバーや同乗者に伝わりにくく、快適に過ごせるのが特徴です。
3-2 安定した走行性能
セダンは低重心の設計なので、安定した走行性能も忘れてはいけません。
エンジンルームがフロントに配置されているため、重心が低くコーナーリングでも揺れを抑えることができ、安定した走行を可能にします。
空力面でもメリットが大きいため、低燃費重視のハイブリッドカーなどにも採用される程です。
このようにセダンは運転性能が高く、長時間でも快適に運転できることがドライバーにとって嬉しいポイント。
3-3 高級感
昔から定番の車種として高い支持を集めてきたセダン。
現在でもセレブや首脳などが乗る車はセダンが主流です。また各自動車メーカーのフラッグシップモデルとして製造されることも多く、高級感を漂わせてくれます。
前述してきたようにセダンは多くの魅力があり、高級車に採用される意味も納得できるのではないでしょうか。車をステータスアイコンとして考える方にとっては魅力的な一台と言えるでしょう。
4 セダンの旧車人気ブランド
4-1 クラウン
クラウンはトヨタが提供している高級セダン。
初代が登場したのは1955年のことで、トヨタを代表するモデルの一つ。
過去にはハードトップやステーションワゴンなどもラインナップされていますが、セダンのイメージを強く印象付けている一台です。
クラウンとは英語で王冠を意味し、国産車を常にリードし続ける王冠や王座の印という意味が込められています。この車種名通り初代がリリースされてから、その時代ごとにユーザーが求める日本の高級車像が反映されてきました。
また高い信頼性や車両の耐久性に優れていることから、タクシーや教習車、パトカーに至るまで業務用や特殊車両としても利用されています。官公庁などの公用車や企業の社用車としても活躍しているシリーズです。
国内だけではなく世界的に高く評価される歴代クラウンについて知りたい方はコチラもご覧ください。
4-2 スカイライン
日産の主力モデルとしてリリースされているスカイライン。
1957年に初代が登場し、60年以上の古い歴史を持つ人気シリーズです。
ボディタイプはセダン以外にもラインナップされましたが、ハコスカの愛称で親しまれている3代目スカイラインや、ヨンメリの愛称の4代目スカイラインなどがセダンです。
スカイラインは「山並みと青空を区切る稜線」に由来しており、数々の名車を誕生させ自動車業界の歴史に名前を刻んできました。型式毎にキャッチコピーが存在しており、その中でも3〜8代目スカイラインにはファンの間から生まれた愛称で親しまれている程。
スカイラインシリーズは乗用車としても人気を集めていますが、モータースポーツへ参戦するために開発されたGT-Rも忘れてはいけません。
GT-Rにもセダンがラインナップされているモデルもあり、多くのファンを熱狂させてきました。
現在も高い人気を誇るスカイラインシリーズの歴代車種についてはコチラ。
魅力溢れる定番車種「セダン」
セダンはファミリーカーから高級車、スポーツタイプまで幅広く製造されてきた定番車種。
快適な室内空間や安定した走行性能、高級感漂うラグジュアリーな仕上がりが魅力な一台です。
また定番車種なので、旧車モデルにも多く存在しています。
当記事を通してセダンの魅力を感じていただければ幸いです。
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