2021年12月31日
トヨタの名車といえば?ヴァ・ベーネの買取事例を元に16のモデルの特徴に迫る
国内の自動車メーカーは多く存在しており、その技術力や車の性能は世界レベルに匹敵する程。
そんな数ある国内の自動車メーカーの中でもトップクラスの実力を誇っているのがトヨタ自動車。トヨタは1935年より自動車販売を開始し、多くの名車を誕生させてきました。
そこで今回は世界トップクラスの自動車メーカー“トヨタ”にフォーカスし、これまでリリースしてきた名車をヴァ・ベーネの過去の一部の買取事例を元に登場した年代ごとに16のモデルを紹介していきます。
目次
1 1960年代を代表する小型スポーツカー「トヨタスポーツ800」
トヨタ・スポーツ800は、1965年に登場した小型スポーツカー。トヨタが販売していた高い人気を誇った大衆車「パブリカ」のエンジンや基本構造をベースに開発されたモデル。
ボディが超軽量構造であることと、空気抵抗が少ないことがポイント。これにより、非力ながらも他のスポーツカーを凌ぐ高い性能を発揮しました。ファンの間では「ヨタハチ」の愛称で現在でも親しまれています。
1960年代にリリースされた日本製小型スポーツカーの中でも評価が高く、累計販売台数は約3,000台を記録した一台です。
ヨタハチの愛称で親しまれている「トヨタ スポーツ800」についてまとめましたのでご覧ください。
2 高級感とスポーティ性を兼ね備えた「初代カローラ」
初代カローラが提供を開始したのは1966年のこと。高級感がある内外装と、スポーティ性を追求し開発されたモデルです。発売当初のボディタイプは2ドアセダンのみでしたが、翌年には4ドアセダンとバンがラインナップ。
初代カローラには大きく3つの新しい技術が搭載されています。
まずエンジンは新開発の水冷直列4気筒を搭載し、最高出力は60PS/6,000rpmを記録。2つ目に国内の同クラスで初となるフロアシフトによる4速マニュアルトランスミッションを採用。そして最後に日本製乗用車としては初めての、マクファーソン・ストラット式の前輪独立懸架を採用しています。
その他にも30以上に及ぶ新機構が取り入れられた一台です。
3 国内初のスペシャリティカー「初代セリカ」
初代セリカは1970年に販売をスタートし、1977年まで提供されたモデル。キャッチコピーは「未来の国からやってきたセリカ」。
同時期に開発された、ファミリーセダンのカリーナのシャーシを共有した国内初のスペシャリティカーです。エンジンや変速機、内装を自由に選ぶことができる「フルチョイスシステム」と呼ばれるシステムを採用したことでも話題を集めました。
初代セリカは多くのファンの心を掴み大ヒットを収め、その後のセリカブランドの礎を築いた一台です。
セリカシリーズについてそれぞれの歴代モデルの特徴をまとめましたので、コチラもあわせてご覧ください。
4 初代カリーナをマイナーチェンジし誕生した「カリーナ2000GT」
初代カリーナは1970〜1977年に提供されたモデル。
発売当時のキャッチフレーズは「気になる男のエキサイティング・ミディ」、後期型になると「足のいいやつ」を訴求し登場。多くのファンから支持され初登場にして大ヒットを記録し、当時としては長期の7年間に渡り販売され人気を集めた一台です。
1974年にマイナーチェンジされリリースされたのが、カリーナ2000GT。18R-G型エンジンを搭載し、マニュアルトランスミッションに「ポルシェシンクロ」を導入。
スポーティな走りとアメ車をイメージさせるスタイルで、若者を中心に人気を集めた一台です。
5 斬新かつ革新的なスタイリングで人気を博した「4代目クラウン」
4代目クラウンは「スピンドル・シェイプ」と呼ばれる丸みを帯びたスタイルが特徴で、現在でも「クジラ」の愛称で多くのファンから支持されている一台。
1971年に販売を開始し先代までは“トヨペット・クラウン”でしたが、4代目より「トヨタ・クラウン」に変更しています。このモデルより、セダンとハードトップの両方に「スーパーサルーン」が最上級グレードとして新たに設定されたこともポイントの一つ。
それまで採用されていた三角窓を廃止し、曲面を多用したボディに変更。またバンパーをボディー同色としたカラードバンパーの標準装備を特徴としています。
当時では珍しかった斬新で革新的なスタイリングが、多くのファンの心を鷲掴みにした一台です。
6 先代よりスタイリングを大きく変更し6気筒エンジンを搭載した「2代目コロナマークⅡ」
コロナマークⅡは、クラウンとコロナの中間に位置するモデルとしてデビュー。4代目までは「コロナマークⅡ」が正式名称でしたが、それ以降は「マークⅡ」に変更されています。
2代目コロナマークⅡが販売をスタートしたのは1972年のことで、スタイリングを先代より大きく変更し開発されました。エンジンは4気筒エンジンを搭載した車に加え、新たに6気筒を搭載した“L”シリーズを設定した一台です。
7 世界初のオーバードライブ付き4速オートマチックを搭載した「5代目クラウン」
クラウンの5代目にあたるモデルがリリースされたのは1974年のこと。前述した4代目クラウンより、ボディスタイルは直線基調の重厚感を強調したスタイリングに変更された一台。
2.6L車の最上級グレードに「ロイヤルサルーン」が初めてラインナップされ、新しく4輪ディスクブレーキが採用されたことがポイント。その他にも車速感応式パワーステアリング、世界初のオーバードライブ付き4速オートマチックなどの新装備を搭載しています。
クラウンの歴代車種についてさらに詳しく知りたい方はコチラをご覧ください。
8 日産スカイラインの対抗馬「初代チェイサー」
初代チェイサーは1977年に登場した中型高級乗用車で、人気を集めていた日産のスカイラインの対抗馬として開発。
トヨタが提供していたマークⅡやクレスタの兄弟車で、エンジンやボディを共通にした一台。ボディスタイルは2ドアハードトップをラインナップするなど、若年層をターゲットにしたモデルです。
9 スポーツカーの中でもワンランク上を目指したスープラの前身モデル「初代セリカXX」
セリカXXがリリースされたのは1978年のこと。
販売当時は日産のフェアレディZが人気を集めており、差別化を図るためにラグジュアリーな雰囲気で包まれるスポーツカーをコンセプトに誕生。
ホイールベースと全長を延長させFR方式を採用し、直列6気筒エンジンを搭載した一台です。
外装は角型4灯式ヘッドライトやT字をモチーフにしたフロントグリルが特徴的です。発売から2年後の1980年にはマイナーチェンジが行われ、リアサスペンションが独立懸架式に変更されました。
10 新開発エンジンを搭載した「初代クレスタ」
初代クレスタは1980年に登場し、1984年まで販売された中型高級乗用車。前述したマークⅡとチェイサーとは姉妹車で、ボディやエンジンを共有しています。
外装は角目4灯ヘッドライトやスクエア・カットのテールライトが特徴的で、スタイリッシュに仕上がった一台。エンジンは新開発となる2.0L直列6気筒1G-EU型を搭載したこともポイントです。
11 他車を圧倒するパワーを実現させた「初代ソアラ」
初代ソアラが提供をスタートしたのは1981年のことで、世界レベルで通用する高級GTカーを目標に開発された一台です。その思いから「未体験ゾーンへ。」「SUPER GRAN TURISMO」がキャッチコピーに設定されました。
エンジンはDOHC6気筒を搭載し、当時の国産車の中でも最高レベルの170psを発生する程。そのパワーは凄まじく、ロードテストでの最高速度は202km/hをマーク。これは200km/hを超えた国産車として初めての一台でもあります。
内装は日本初となるエア式のランバーサポートを装備。その他にも目を引くインパネ周りや、灰皿の上にはタッチ操作式のマイコン制御式オートエアコンのパネルが採用されたモデルです。
ソアラの歴代シリーズについて詳しく知りたい方はコチラも併せてご覧ください。
12 気軽に乗れる個性的なスポーティパーソナルカー「MR2」
1984年にリリースされたMR2はクーペタイプの小型乗用車で、「気軽に乗れる個性的なスポーティパーソナルカー」として人気を集めた一台。
初代MR2は足回りやエンジン、トランスアクスルはE80型カローラのものを流用しています。エクステリアデザインは、ウェッジシェイプのボディに低く構えたフロントフード、リトラクタブルヘッドライトが特徴的。オリジナリティあふれるデザインと居住性や静粛性を含めた快適な室内空間を実現させたモデルです。
デビューを果たした年に日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、その翌年には北米でもカー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。
13 ハイスペックな走りを体感できる「スープラ」
A70 スープラは1986年に提供をスタート。
当時のトヨタの技術を集結させた一台で、キャッチコピーは「TOYOTA 3000GT」で、6気筒エンジンを搭載しハイスペックな走りを実現させています。
またトランスミッションは5速MTと電子制御4速ATの選択が可能でした。足回りは4輪ダブルウィッシュボーンを導入し、減衰力を変化させる電子制御式サスペンションTEMSや、先進挙動安定制御システムを採用した一台です。
スープラの歴代車種の特徴を紹介しているので、あわせてご覧ください。
14 国産セダン最速の座を手に入れた「アリスト」
トヨタが1991年に発表したのは、セダン型の高級乗用車アリスト。同時期にリリースされたクラウンマジェスタとはシャーシやメカニズムを共有した兄弟車です。
エンジンは3L 直6をはじめ、後にスープラにも搭載された3L 直6ツインターボ、そして同時期のセルシオにも搭載された4L V8の3タイプ。その中でもツインターボエンジンは最高出力280ps、最大トルク44.0kg-mをマークしたことで当時の国産セダン最速の座を手に入れた一台です。
15 国産量産車初のシーケンシャルマニュアルトランスミッションを採用した「MR-S」
MR-Sはオープンタイプのスポーツカーで、1999年にデビューを果たします。
前述したMR2の後継車でエンジン性能は控えめですが、軽量化により加速と運動性の良さ、オープンドライブなど運転を楽しめるライトウェイトスポーツカーとして開発された一台。
エンジンは直列4気筒DOHCを搭載し、トランスミッションは国産量産車初のシーケンシャルマニュアルトランスミッションが採用されたモデルです。
16 スバルとの共同開発によって誕生した「86」
86はトヨタがスバルと共同開発し、2012年に提供をスタートしたモデル。ターゲットはスポーツカーに憧れている若年層で、販売価格は低く設定されていることが魅力の一つ。
エンジンは新開発の水平対向4気筒・NAの2.0Lを搭載。トヨタとしては前述したスポーツ800以来となる水平対向エンジンのスポーツカーです。
ボディデザインはセミファストバックスタイルでサッシュレスドアを採用し、従来のライトウェイトスポーツカーには見られない張り出しや重量感のある仕上がりになっています。
まとめ
今回はトヨタが提供してきた16のモデルを、ヴァ・ベーネの買取事例を元にを提供された時系列で紹介してきました。
トヨタが発表してきた車には当時の革新的な技術が搭載されているものもあれば、特徴的なボディデザインから愛称が生まれたなんてモデルもありその種類は実に様々。
今後も世界を代表する自動車トップメーカーとして、多くの名車を生み出してくれることでしょう。当記事をご覧いただき、当時のことを思い出したり旧車の魅力を感じていただければ幸いです。
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