2021年1月8日
愛車が喜ぶ7つのメンテナンス方法とプロに依頼する場合のポイント
車のメンテナンスと聞くと車検や専門店での点検などをイメージされる方も多いのではないでしょうか?
全ての作業に高度な専門性が求められるような非常に難しい印象を受けるメンテナンスですが、実は自分でも簡単に実施することができます。
定期的なメンテナンスを行えるようになれば故障を予防できたり、車検費用が安くなったり、場合によっては車の寿命が延びたり、メリットがいっぱい。
せっかくの愛車は大切にしてあげたいものです。
そこで今回は自分で行える車のメンテナンス方法や、私たちが行なっている基本的なメンテナンスの箇所、業者に依頼する際の注意点などについて解説していきます。
目次
1 車のメンテナンスを行う理由は事故や故障を防止するため
車のメンテナンスを怠ると様々な不具合が生じてきます。
例えば燃費が悪くなることや、乗り心地が悪くなるなんてことも考えられます。最悪の場合エンジントラブルや走行中のタイヤのパンクなど、事故や廃車に繋がるシュチュエーションに見舞われることも当然ながら考えられます。
そのため、愛車と長く付き合っていくには定期的なメンテナンスは不可欠です。
点検が行き届いた車はそのポテンシャルを十分に発揮するとともに、壊れにくくなることで寿命も長くなることがメリット。数ヶ月ごとに点検や交換をしておきたい項目もあれば、エンジンをかけて発進する前にチェックしておきたいポイントなどもあります。
2 車を長持ちさせるために定期的に行いたい7つのメンテナンス箇所
自分で行えるメンテナンスは様々ですが、もちろん全てを一度に行う必要はありません。まずはメンテナンス方法や頻度について理解し、できる範囲で実施していきましょう。
ここでは自分で実施可能な7つのメンテナンス方法について説明していきます。
2-1 メンテナンスの王道「洗車」
洗車は自分でできるメンテナンスの中でも最も手軽な方法の一つ。
実施頻度は1ヶ月に1回を目安に実施していきましょう。
外装の汚れが落ちてキレイになるというメリットはもちろんですが、外装のコンディションを保つことができます。しかしながらあまり頻繁に洗車をしてしまうと、スポンジの摩擦や洗剤でコーディング剤の摩耗が早まってしまうため注意が必要です。
もしも海沿いを走行した後は早めに洗車することがポイント。これは塩分が車体に付着しているのを洗い流すことが目的です。
潮風の影響で鉄がさびやすくなり、結果的には車の性能にも影響してしまいます。また花粉や泥など固まると取れにくくなる汚れがついてしまった場合も、早めの洗車を心掛けましょう。
2-2 タイヤの空気圧チェック
タイヤに十分な空気が入っているかの確認も大切なメンテナンス。空気が不十分であればカーブでの安定性が下がったり、燃費の悪化を招くことにも。
1ヶ月に1度はタイヤの空気圧をチェックするように心掛けましょう。
空気圧を点検するにはエアコンプレッサーやチェック用の専用タンクが必要になります。適正な空気圧かどうかを確認し、少ない場合は数値を見ながら空気を充填しましょう。ガソリンスタンドやカー用品店には、空気充填機が常備されていたりタンクを貸し出してくれるところもあります。
使用方法が不安であれば店員さんが代わりに実施してくれることもあるので、初めての方などは聞いてみるといいでしょう。
2-3 見落としがちなワイパーのゴム部分のチェック
ワイパーのゴム部分は意外と摩耗に気が付きにくい箇所。ゴム部分が摩耗してしまうとワイパーを作動させても拭き残りが発生し、ひどい場合は余計に視界が悪くなってしまうことも。
使用頻度にもよりますが、あまり使用しないのであれば1年に1回程度の交換で問題ないでしょう。
交換費用はメーカーなどによって違いはありますが、ゴム部分だけを張り替えるのであれば1,000円程度で交換が可能です。ゴムだけではなくブレードごと交換する場合は2,000円程で購入することができます。
また寒い地域ではワイパーを冬用に交換する必要があることを覚えておきましょう。冬用ワイパーは積雪や凍結に強いことが特徴です。夏用のものをそのまま使用していると傷んでしまうので、環境に合わせて付け替えるようにしましょう。
2-4 ヘッドライトのチェック
ヘッドライトは夜間の運転には欠かすことができないもの。当然ながら点灯しないまま走行していると道路交通法にも違反してしまいます。最悪の場合、取り返しのつかない事故につながってしまう可能性も否定できません。
最近の車であればLEDを使用していることが主流になりつつあります。そのためライトの寿命は長くなりましたが、光力が弱くなってきたと感じたら早めに交換することが大切です。
交換する場合の費用は、場所によって金額は異なりますが20,000円ほど。工賃は2,000円前後であることを覚えておきましょう。
しかし高級輸入車であれば、交換費用は50万円以上かかってしまうことも。またLEDヘッドライトであれば10万円以上かかることを覚えておきましょう。
ヘッドライト点検の詳しい内容に関してはこちらをご覧ください。
2-5 ウォッシャー液の補充
ウィンドウォッシャー液は、フロントガラスが汚れた際に使用する洗剤です。確認方法はボンネットを開けて残量を確認する必要があります。外観からは判断ができないのでついつい補充を忘れがちに。
ウォッシャー液が切れていると当然ながら視界の悪化リスクが高まります。洗車をする際に点検することを習慣付けることがおすすめ。
費用は2Lのボトル1本で400円程度で購入することができます。ウォッシャー液はオイルとは違って、扱いやすいので自分でも簡単に補充できることがメリットです。
2-6 エアコンフィルターのチェック
エアコンフィルターも定期的にチャックを行いましょう。これはエアコンを使用時にホコリや花粉をガードしてくれるものです。
エアコンフィルターを交換せずに使用し続けてしまうと、溜まったホコリにカビが発生してしまい嫌な臭いを発生させてしまいます。また機能が低下したまま使用していると、空気の循環が悪化してしまうことも覚えておきましょう。
エアコンの使用頻度が増える夏や冬の季節の前にフィルターを交換することがおすすめ。
エアコンフィルターを交換する際の費用は新車や中古車などで異なりますが、1,500〜4,000円程度です。
2-7 エンジンを守る大切な冷却水のチェック
冷却水はエンジンを冷やすための液体。これがなければエンジンの温度がどんどん上がっていき、オーバーヒートを起こしてしまうことも。
冷却水が入っているタンクはボンネットの中にあるエンジンルームに設置されています。タンクのキャップに冷却水(Coolant)と記載されているものが目印。車の仕様によって使用する冷却水が異なりますが、2L入りで2,000〜5,000円程度で購入することができます。
交換時期は2年に1回のタイミングで、車検に合わせて交換することがおすすめ。車の使用状況によっては、冷却水が減っていることもあるので定期的な確認は必要です。方法としては車内の水温計のメーターをチェックします。「Cから上がらない」または「Hから下がらない」状態であれば冷却水に異常が起きている可能性があるので、すぐに点検するようにしましょう。
3 上記に加えてヴァベーネが実施している基本的な車のメンテナンス方法
車には、ホームドクターが必要です。いつでもどこでも対応してくれる、頼れるカーショップの数は決して多くありません。
自分で出来るメンテナンス方法もあれば、メカニカルな部分のメンテナンスは専門店に依頼しなければいけないケースもあるでしょう。ここでは私たちヴァベーネが実施しているメンテナンス方法についても説明していきます。
あくまで基本的なサービス内容なため、車や状態によっては異なるメンテナンスをご提案することもあります。
3-1 エンジンオイル交換・補充
エンジンオイルはエンジンの動作を円滑にするための潤滑油。車の心臓部分とも言えるエンジンに関わる部分なので、定期的にメンテナンスすることがポイント。
エンジンオイルの交換するタイミングは車の使用頻度にもよりますが、走行距離なら1万km。期間であれば1年ごとに交換すれば問題はありません。
しかし、エンジンが暖まる前に車を止める短距離の走行(8~10km以内)や、交通渋滞などでの低速走行、ハイバワーターボ車など、走行状況によっては5000kmからの早い交換が必要です。
エンジンオイルが汚れていると、エンジン性能が低下し燃費も悪くなってしまうことを覚えておきましょう。
またエンジンオイルを交換する際は、オイルエレメント(オイルフィルター)の交換がおすすめ。エンジンオイル交換2回ごとに1回、オイルエレメントも一緒に交換しましょう。
3-2 クーラント交換・補充
クーラント(ロング・ライフ・クーラント)は、減少するとエンジンが過熱。これによりオーバーヒートの原因になることも。交換の目安は走行距離であれば2万km。期間の場合は2年での交換をおすすめします。
またクーラントの減りが早い場合は注意が必要です。漏れている恐れがあるため、ラジエター付近に設置されている半透明のリザーブタンクを確認しましょう。
確認方法は、リザーブタンクの横からクーラントの量がチェックすることができます。万が一、漏れていたり減りが早いと感じたらヴァベーネにご相談ください。
3-3 ラジエターの点検
ラジエターは、前述したクーラントを定期的に交換していれば特に問題はないでしょう。
ラジエター内部はアルミ製のため、腐食によりクーラント漏れを起こすことも。その原因となるのは、やはりクーラントの交換を怠ることなんです。
ラジエターのメンテナンスの第一はクーラントの交換だと言えます。
3-4 バッテリーの点検・補充・交換
カーバッテリーはエアコンやオーディオなどの電装品を作動させるものだけではなく、エンジンの起動時に欠かすことができないパーツの一つ。
車のトラブルの中でも主な理由はバッテリー上がりがほとんどです。
車の電装品を使用すれば使用する程、バッテリーは消耗していくもの。バッテリーにあまり気を使わずに走行していれば、交換頻度は2年程度がおすすめ。
バッテリーの充電不足には、以下のポイントがあります。
・エンジンを停止した状態で、ヘッドランプ、ルームランプを消し忘れる
・バッテリー液が減っている
・大量の電力を使用し続ける
・バッテリーの劣化による機能の低下
などの原因があることを覚えておきましょう。
車のバッテリー点検の詳しい内容に関してはこちらをご覧ください。
3-5 ブレーキの点検・交換
ブレーキは車や人の生命にも直結するほどの重要な部分。また、消耗の激しいパーツでもあるので、メンテナンスも怠らないようにしましょう。
ブレーキパッドの使用限度は1mmです。またブレーキフルードの減少は、パッドやライニングの摩耗などが考えられます。リザーバータンクの目盛りよりも減っているようなら要注意です。
その他にも、ブレーキを作動させるために必要なブレーキオイルの交換も大切なポイント。車は油圧ブレーキなのでオイルが劣化してしまうと、当然ながら自動車の走行をストップする際の利きが悪くなってしまいます。
ブレーキオイルは吸湿性が高いことが特徴で、使用期間が長くなればなるほど成分中に水分が多く含まれてしまいます。これによりブレーキオイルの劣化や周辺機器の錆の原因になることも覚えておきましょう。
3-6 タイヤの点検・交換
タイヤは知らず知らずのうちに少しづつエアが抜けてしまいます。パンクの多くはスロパンクチャーで、一気に空気が抜けずにゆっくり抜けていくため判断が難しいもの。
また、タイヤのスリップサインは1.6mmに定められています。このスリップサインが路面に触れるほどすり減った状態で走行することは、法令違反になることを覚えておきましょう。
また、タイヤはゴム性なので使用しなくても期間がたてば劣化します。ゴムが弱くなるとひび割れがおきるので、タイヤの表面チェックも大切な点検です。
4 メンテナンスを依頼できる場所
専門的な部分を依頼する場合、当然ながらプロのスタッフに点検や修理をお願いしたいものです。どの形態の業者を選ぶかによっては結果が大きく差が出てしまうこともあります。
必ず車に詳しい業者に依頼するようにしてください。
ここでは形態別にメリットやデメリットについて説明していきます。
4-1 メーカー車の構造を熟知しているディーラー
ディーラーでのメンテナンスや修理は、メーカーの純正パーツを使用してくれることがメリット。メーカー車の構造を熟知したスタッフが対応するので安心感も魅力の一つ。しかしながら純正パーツ自体の流通数が少ないため、汎用品に比べるとコストが抑えにくいことがネックです。
自動車をベストの状態で長持ちさせるために、まだ使えるパーツであっても交換をすすめられることもあります。自分自身で交換の必要性を判断するためにも、それぞれの交換頻度を理解しておくことが大切。
費用が高くなることがデメリットではあるものの、メーカーの保証期間内であれば修理費用がかからないなんてことも。交換パーツのコストだけで済む場合もあるので、保証を上手く利用できるとお財布にも嬉しいですね。
4-2 メンテナンス費用が比較的安く済む、カー用品店
カー用品店は全国に店舗を構えているため、場所によっては予約をせずに当日でも対応してくれることがメリット。修理やメンテナンス費用が比較的、安く済むことも魅力の一つ。
ただトランスミッションや駆動系、電気系などの専門的な部分の修理は対応できないこともあるので注意しましょう。このような部分にはメーカー独自の技術が組み込まれていることが多いため、専門知識を持ったスタッフでないと対応ができません。
店舗によっては技術力やサービスの質にバラつきがあるため、信頼できる店舗を選ぶことが大切です。
4-3 オイルやタイヤ交換のことならガソリンスタンド
ガソリンスタンドは、実はオイル交換やタイヤ交換のサービスを提供していることが多いです。場所によっては即日車検や板金塗装などより専門的なサービスを実施している所も。
給油した際にタイヤの空気圧や残溝の確認、オイルチェックやバッテリー点検など、車の状態を知りたい時に便利です。現在ではセルフスタンドが主流となっているので、このようなメンテナンスサービスを受けられないこともしばしば。カー用品店同様に信頼できる店舗を見つけることが重要です。
日々愛車のメンテナンスを行いながらも、修理や点検は必ずプロに相談して
今回はメンテナンスに関してご紹介してきました。しかし修理や専門性の高い点検となるとどうしてもプロの手を借りる必要があります。
もし愛車が旧車である場合は要注意。そもそも旧車のパーツは流通数が少なく、一般的な整備工場であれば車を再生させることは難しいでしょう。
もちろん私たちへのご相談も大歓迎です。「なんとなく異音が気になるなぁ」「エンジンオイルだけ交換したいなぁ」など、日常生活の中での気になりごとも遠慮なくご相談ください。
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